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エンクロージャとバックプレーン
物理ディスクはエンクロージャに収容、またはシステムのバックプレーンに接続することができます。エンクロージャはシ
ステムに外部接続されますが、バックプレーンとその物理ディスクはシステム内蔵です。
関連するリンク
エンクロージャ
バックプレーン
バックプレーン
バックプレーン オブジェクトは、Storage Management ツリー表示でコントローラと コネクタ オブジェクトを展開すること
によって表示できます。Storage Management はバックプレーンおよび接続された物理ディスクの状態を表示します。バッ
クプレーンはエンクロージャに似ています。バックプレーンで、コントローラのコネクタと物理ディスクはエンクロージャ
に接続されますが、外部エンクロージャに関連付けられた管理機能
(温度プローブ、アラームなど)はありません。
フレキシブルバックプレーンゾーニング
フレキシブルバックプレーンゾーニングは、Storage Management に導入された機能であり、これを使用すると単一のエクス
パンダにより 2 つの PERC ハードウェアコントローラをバックプレーンまたは内蔵ドライブアレイに接続することができま
す。この構成を使用すると、
Storage Management はバックプレーンを 2 つの PERC ハードウェアコントローラに分割するこ
とができ、その結果として、システムのパフォーマンスは向上します。フレキシブルバックプレーンゾーニングが有効にな
っている場合、2 台の PERC ハードウェアコントローラに接続されているすべてのバックプレーンに、同じバックプレーンの
ID が表示されます。フレキシブルバックプレーンゾーニングでは、第 1 のコントローラに接続されている物理ディスクおよ
び仮想ディスクは、第
2 のコントローラには表示されず、その逆も同様です。例えば、第 1 のコントローラを使用して仮想
ディスクを作成した場合、第 1 のコントローラに接続されている物理ディスクのみが列挙され、操作の対象となります。こ
れは、特定のコントローラーの
スロット占有レポートを表示するときにも同じことが言えます。
フレキシブルバックプレーンゾーニング機能は、PowerEdge R630 および R730xd の、スロットが 24 個あるバックプレーン
でのみサポートされています。PowerEdge R730xd で、スロットが 26 個ある場合、背面ポートの隣にある追加の 2 つのスロ
ットについては、この構成では考慮されません。
PCIe SSD エクステンダカードがバックプレーンに接続されている場合は、その PCIe SSD スロットはゾーンから除外されま
す。これは、フレキシブルバックプレーンゾーニングでは、NVMe ドライブはサポートされていないためです。サポートさ
れている構成は、
12+12、16+8、8+16、20+4、および 4+20 です。例えば、16+8 の構成では、16 個のスロットが第 1 のコント
ローラに割り当てまたは接続され、第 2 のコントローラが自動的に残りの 8 個のスロットを引き受けます。
メモ: フレキシブルバックプレーンゾーニングは、RACADM を介してのみ設定可能で、Storage Management を介しては
設定できません。
メモ: フレキシブルバックプレーンゾーニングは PERC(内部)シリーズのコントローラ(PERC H730 アダプタ、PERC
H730 ミニ、HBA 330、および HBA 330 ミニ)でのみサポートされています。この機能は PERC H330 アダプタおよび
PERC H330 ミニではサポートされていません。
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