Users Guide
RAID 5 の特徴
• n 個のディスクを(n-1)のディスクの容量を持つ 1 つの大容量仮想ディスクとしてグループ化します。
• 冗長情報(パリティ)はすべてのディスクに交互に保存されます。
• ディスクに障害が発生すると、仮想ディスクはまだ機能しますが、劣化状態で動作します。データは障害の発生していな
いディスクから再構築されます。
• 読み込みパフォーマンスが向上しますが、書き込みパフォーマンスは低下します。
• 冗長性でデータを保護します。
RAID レベル 6(追加の分散パリティを用いたストライピング)
RAID 6 は、データのストライピングをパリティ情報と組み合わせることでデータの冗長性を提供します。RAID 5 と同様、パ
リティは各ストライプに分散されます。ただし
RAID 6 では追加の物理ディスクを使用して、ディスクグループ内の各ストラ
イプがパリティ情報を持つ 2 つのディスクブロックを維持するという方法でパリティを維持します。追加パリティは、2 つの
ディスクに障害が発生した場合にデータを保護します。次の図には、2 セットのパリティ情報が P および Q として示されて
います。
RAID 6 の特徴
• n 個のディスクを(n-2)のディスクの容量を持つ 1 つの大容量仮想ディスクとしてグループ化します。
• 冗長情報(パリティ)はすべてのディスクに交互に保存されます。
• 仮想ディスクは、最大 2 つのディスク障害が発生するまで機能します。データは障害の発生していないディスクから再構
築されます。
• 読み込みパフォーマンスが向上しますが、書き込みパフォーマンスは低下します。
• データ保護の冗長性は強化されます。
• パリティには、1 スパンあたり 2 つのディスクが必要です。RAID 6 はディスク容量の点でより高価です。
RAID レベル 50(RAID 5 セット全体へのストライピング)
RAID 50 は複数の物理ディスクに分けてストライピングを行います。たとえば、3 つの物理ディスクで実装された RAID 5 デ
ィスクグループがさらに 3 つの物理ディスク実装されたディスクグループへと継続されると RAID 50 になります。
ハードウェアで直接サポートされていなくても RAID 50 を実装することは可能です。このような場合、複数の RAID 5 仮想デ
ィスクを実装してから RAID 5 ディスクをダイナミックディスクに変換します。続いて、すべての RAID 5 仮想ディスクに分
散するダイナミックボリュームを作成します。
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