Users Guide

再構築のエラーを伴う完了
冗長(パリティ)情報を含むディスクの一部が破損している場合、再構築がエラーを伴って完了します。再構築プロセスは、
ディスクの正常な部分からデータを復元することはできますが、破損している部分からの復元はできません。
再構築が破損している部分以外のすべてのディスクのデータを復元できる場合は、作業の正常な完了を表示すると同時にア
ラート 2163 も生成されます。アラートメッセージに関する情報は、Server Administrator
メッセージリファレンスガイド
を参照してください。
再構築はセンスキーエラーも報告することがあります。その場合は、次の処置を実行して最大限のデータを復元します。
1. 劣化した仮想ディスクを新しい(未使用の)テープドライブにバックアップします。
バックアップが正常に完了した場合バックアップが正常に完了した場合、仮想ディスクのユーザーデータは破損
していないことになります。その場合は、手順 2 へ進みます。
バックアップ中にエラーが発生した場合バックアップ中にエラーが発生した場合は、ユーザーデータが破損して
おり、仮想ディスクから復元することはできません。この場合におけるリカバリの唯一の可能性は、仮想ディスクの
前回のバックアップからの復元になります。
2. テープドライブにバックアップした仮想ディスクに対して、整合性チェック を実行します。
3. テープドライブから正常な物理ディスクに仮想ディスクを復元します。
仮想ディスクを作成できない
コントローラでサポートされていない RAID 設定を行っている可能性があります。次の項目を確認してください。
コントローラ上に既に存在する仮想ディスク数は? 各コントローラでは、最大数の仮想ディスクがサポートされていま
す。
ディスク上に十分な使用可能容量があるか? 仮想ディスクを作成するために選択した物理ディスクには十分な使用可能
空き容量がある必要があります。
コントローラは物理ディスクの再構築などのほかのタスクを実行している可能性があり、コントローラが新しい仮想ディ
スクを作成する前に、それらのタスクを完了する必要があります。
関連するリンク
コントローラごとの仮想ディスク数
最小サイズの仮想ディスクが
Windows Disk Management
で認識されない
Storage Management で最小許容サイズを使って仮想ディスクを作成した場合、初期化した後でも Windows Disk Management
に認識されないことがあります。これは、Windows Disk Management が非常に小さい仮想ディスクを認識できるのは、仮想
ディスクが動的である場合に限られるために起こります。
Storage Management を使用するときは、大きなサイズの仮想ディ
スクを作成することが推奨されます。
Linux を実行するシステムでの仮想ディスクエラー
Linux オペレーティングシステムの一部のバージョンでは、仮想ディスクのサイズが 1TB に制限されています。1TB を超える
仮想ディスクを作成すると、システムが次の不具合を起こす場合があります。
仮想ディスクまたは論理ドライブへの I/O エラー。
アクセス不能な仮想ディスクまたは論理ドライブ。
想定したサイズよりも小さい仮想ディスクまたは論理ドライブ。
1TB の上限を超える仮想ディスクを作成した場合は、次の手順に従ってください。
1. データをバックアップします。
2. 仮想ディスクを削除します。
3. 1TB より小さい仮想ディスクを 1 つ、または複数作成します。
4. バックアップからデータを復元します。
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