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エンクロージャとバックプレーン
物理ディスクはエンクロージャに収容、またはシステムのバックプレーンに接続することができます。エンクロージャはシステムに
外部接続されますが、バックプレーンとその物理ディスクはシステム内蔵です。
関連概念
エンクロージャ
バックプレーン
トピック:
• バックプレーン
• エンクロージャ
• 220S と 221S エンクロージャでのモードの変更
• エンクロージャ管理
• エンクロージャの空いているコネクタの特定
• エンクロージャコンポーネント
バックプレーン
バックプレーン オブジェクトは、Storage Management ツリー表示でコントローラと コネクタ オブジェクトを展開することによっ
て表示できます。Storage Management はバックプレーンおよび接続された物理ディスクの状態を表示します。バックプレーンは
エンクロージャに似ています。バックプレーンで、コントローラのコネクタと物理ディスクはエンクロージャに接続されますが、外
部エンクロージャに関連付けられた管理機能(温度プローブ、アラームなど)はありません。
フレキシブルバックプレーンゾーニング
フレキシブルバックプレーンゾーニングは、Storage Management に導入された機能であり、これを使用すると単一のエクスパンダ
により 2 つの PERC ハードウェアコントローラをバックプレーンまたは内蔵ドライブアレイに接続することができます。この構成
を使用すると、Storage Management はバックプレーンを 2 つの PERC ハードウェアコントローラに分割することができ、その結果
として、システムのパフォーマンスは向上します。フレキシブルバックプレーンゾーニングが有効になっている場合、2 台の PERC
ハードウェアコントローラに接続されているすべてのバックプレーンに、同じバックプレーンの ID が表示されます。フレキシブル
バックプレーンゾーニングでは、第 1 のコントローラに接続されている物理ディスクおよび仮想ディスクは、第 2 のコントローラに
は表示されず、その逆も同様です。例えば、第 1 のコントローラを使用して仮想ディスクを作成した場合、第 1 のコントローラに接
続されている物理ディスクのみが列挙され、操作の対象となります。これは、特定のコントローラーのスロット占有レポートを表
示するときにも同じことが言えます。
フレキシブルバックプレーンゾーニング機能は、PowerEdge R630 および R730xd の、スロットが 24 個あるバックプレーンでのみサ
ポートされています。PowerEdge R730xd で、スロットが 26 個ある場合、背面ポートの隣にある追加の 2 つのスロットについては、
この構成では考慮されません。
PCIe SSD エクステンダカードがバックプレーンに接続されている場合は、その PCIe SSD スロットはゾーンから除外されます。これ
は、フレキシブルバックプレーンゾーニングでは、NVMe ドライブはサポートされていないためです。サポートされている構成は、
12+12、16+8、8+16、20+4、および 4+20 です。例えば、16+8 の構成では、16 個のスロットが第 1 のコントローラに割り当てまた
は接続され、第 2 のコントローラが自動的に残りの 8 個のスロットを引き受けます。
メモ: フレキシブルバックプレーンゾーニングは、RACADM を介してのみ設定可能で、Storage Management を介しては設定
できません。
メモ: フレキシブルバックプレーンゾーニングは PERC(内部)シリーズのコントローラ(PERC H730 アダプタおよび PERC
H730 ミニ)でのみサポートされています。 この機能は PERC H330 アダプタおよび PERC H330 ミニではサポートされてい
ません。
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