Users Guide
間違った物理ディスクを取り外してしまった場合のリカバリ
間違えて取り外した物理ディスクが、ホットスペアを持つ冗長仮想ディスクの一部である場合には、仮想ディスクは即時に、また
は書き込み要求時に自動再構築されます。再構築の完了後、データは以前にホットスペアとして割り当てられたディスクに再構築
されるため、仮想ディスクのホットスペアがなくなります。この場合は、新規のホットスペアを割り当てます。
取り外した物理ディスクがホットスペアを持たない冗長仮想ディスクの一部である場合、物理ディスクを交換して再構築タスクを
実行します。
物理ディスクの再構築およびホットスペアの割り当てについては、「ホットスペアについて」を参照してください。
取り外す物理ディスクの LED ディスプレイを点滅させることにより、間違った物理ディスクの取り外しを防ぐことができます。
LED ディスプレイの点滅についての詳細は、「物理ディスクの点滅および点滅停止」を参照してください。
Microsoft Windows アップグレード問題の解決
Microsoft Windows のオペレーティングシステムをサーバー上でアップグレードした場合、アップグレード後に Storage Management
が機能しないことがあります。インストールプロセスでは、ファイルをインストールし、サーバー上でオペレーティングシステム固
有のレジストリエントリをアップデートします。オペレーティングシステムの変更は Storage Management を無効化する可能性が
あります。
この問題を回避するには、アップグレードする前に Storage Management をアンインストールする必要があります。
Storage Management をアンインストールしてアップグレードを完了したら、Storage Management インストールメディアを使用して
Storage Management を再インストールします。
仮想ディスクのトラブルシューティング
次の項では、仮想ディスクに関するトラブルシューティングの手順を説明しています。
• 冗長仮想ディスクの一部になっている故障ディスクの交換
• 再構築が上手くいかない場合
• 再構築のエラーを伴う完了
• 仮想ディスクを作成できない
• Linux を実行するシステムでの仮想ディスクエラー
• 冗長仮想ディスクおよび非冗長仮想ディスクに同じ物理ディスクを使用することに関連する問題
再構築が上手くいかない場合
再構築は次のような状況では機能しません。
• 仮想ディスクが非冗長 — 例えば、RAID 0 はデータの冗長性を提供しないため、RAID 0 仮想ディスクは再構築できません。
• 仮想ディスクにホットスペアが割り当てられていない — 仮想ディスクが冗長化されている場合に限り、次の手順を実行して再
構築します。
• 故障した物理ディスクを取り外して交換します。新しいディスクで再構築が自動的に開始されます。
• ホットスペアを仮想ディスクに割り当ててから再構築を実行します。
• 小さすぎるホットスペア上で再構築しようとしている — 異なるコントローラには、異なるホットスペア用サイズ要件がありま
す。
• ホットスペアが仮想ディスクから割り当て解除されている — この問題は、ホットスペアが複数の仮想ディスクに割り当てられ
ており、それが別の仮想ディスク用の故障物理ディスクの再構築に使用されている場合、一部のコントローラで発生します。
• 仮想ディスクに故障または破損した物理ディスクが含まれている — この状況は 2083 のアラートを生成する場合があります。
アラートメッセージについての情報は、『Server Administrator
メッセ
ー
ジリファレンスガイド
』を参照してください。
• 再構築率設定が低すぎる — 再構築率設定が非常に低く、かつシステムが多数の操作を処理している場合、再構築に異常に長い
時間を要することがあります。
• 再構成がキャンセルされた — 開始した再構成は、別のユーザーによってキャンセルされる場合があります。
関連概念
再構築率の設定
PERC 6/E および PERC 6/I コントローラ上のホットスペアに関する考慮事項
PERC S100 および PERC S300 コントローラ上のホットスペアに関する考慮事項
156 トラブルシューティング