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PERC S100 および PERC S300 コントローラ上のホ
ットスペアに関する考慮事項
PERC S100 および PERC S300 コントローラでは、ホットスペアが仮想ディスクに割り当てられます。物理ディスクが故障すると、
仮想ディスクが含まれる物理ディスク部分だけがホットスペア上に再構築されます。仮想ディスクに含まれない物理ディスク上
のデータまたは容量は再構築されません。
PERC S100 および PERC S300 コントローラでは、各物理ディスクを複数の仮想ディスクに含める事ができます。物理ディスクの一
部を仮想ディスクに割り当てても、物理ディスクの残りの部分が別の仮想ディスクによる使用から除外されることはありません。
ホットスペアが割り当てられている仮想ディスクのみが再構築されます。Storage Management を使用するとき、PERC S100 およ
び PERC S300 コントローラ上でホットスペアとして割り当てられているディスクは、仮想ディスクのメンバーとして使用すること
はできません。
S100 および S300 コントローラ上のグローバルホットスペア
のサイズ要件
S100 および S300 コントローラ上でグローバルホットスペアとして物理ディスクを割り当てる場合、物理ディスクは、コントロー
ラ上の最も大きな物理ディスクと同等あるいはそれ以上のサイズであるようにしてください。
SAS 6/iR のグローバルホットスペアに関する考慮事
項
SAS 6/iR コントローラでは、2 台のグローバルホットスペアを割り当てることができます。コントローラのファームウェアは、ホッ
トスペアとして割り当てた物理ディスクが取り外された後も、ホットスペアの割り当てを記憶しています。つまり、ディスクが取
り外された場合、ホットスペアが存在していないにも関わらず、グローバルホットスペアが存在するとファームウェアが見なす可
能性があります。このような場合、ファームウェアがホットスペアは既に割り当てられていると認識するため、新しいグローバル
ホットスペアの割り当てが不可能になる可能性があります。
冗長仮想ディスク内で物理ディスクが故障した場合、故障したディスクはホットスペア上に最構築されます。この場合、コントロ
ーラのファームウェアは、故障したディスクを格納しているスロットをホットスペアとして再割り当てします。このような状況下
では、ディスクの故障や取り外し後に、以前グローバルホットスペアとして割り当てられていなかったディスクがホットスペアに
なります。
コントローラのファームウェアが常に正常な物理ディスクをグローバルホットスペアとして確保するようにするためには、次を行い
ます。
• グローバルホットスペアとして割り当てられている物理ディスクの取り外しや再割り当てを行う前に、グローバルホットスペア
として割り当てられているホットスペアの割り当てを解除し、別の物理ディスクをグローバルホットスペアとして再割り当てす
る前にホットスペアの割り当てを解除します。
• 故障した、または取り外された物理ディスクを直ちに交換します。これにより、ファームウェアがホットスペアであると見なす
正常なディスクが確実にスロットに格納されることになります。
ホットスペアでの仮想ディスクの保護 149