Users Guide
• 仮想ディスクの拡張 — 再設定 タスクは、メンバーの物理ディスクの全容量を使用する仮想ディスクの拡張のみに使用できま
す。
• 仮想ディスクの再設定 — 同じ物理ディスクを使用する仮想ディスクが複数ある場合は、再設定 タスクを使用できません。た
だし、物理ディスクセットに仮想ディスクが 1 つしか存在しない場合は、その仮想ディスクを再設定できます。
• コントローラ上に保存されない仮想ディスク名 — 作成する仮想ディスクの名前は、コントローラ上に保存されません。異なる
オペレーティングシステムを使って再起動した場合、新しいオペレーティングシステムが独自の命名規則を使って仮想ディスク
名を変更することがあります。
• クラスタが有効になっているコントローラでの仮想ディスクの作成と削除 — クラスタが有効になっているコントローラから仮
想ディスクを作成または削除する際は、特に考慮しなければならない点があります。
• チャネルの冗長性の実装 — 1 つまたは複数のチャネルに冗長データが維持される仮想ディスクは、チャネルが冗長化されてい
ます。チャネルの 1 つが失敗すると、冗長データが別のチャネルに存在するためデータが失われることはありません。
メモ: チャネル冗長性の詳細に関しては、「チャネルの冗長性とサーマルシャットダウン」を参照してください。
• データの再構築 — 冗長と非冗長仮想ディスク両方で使用される場合、障害が発生した物理ディスクは再構築ができません。こ
の状況で障害が発生した物理ディスクを再構築する場合は、非冗長仮想ディスクを削除する必要があります。
• S110 のディスクグループの概念に関する考慮事項 — ディスクグループとは、1 つ、または複数の仮想ディスクが作成される RAID
コントローラに接続されたディスクを論理的にグループ化したものです。その際、ディスクグループのすべての仮想ディスクは
ディスクグループのすべての物理ディスクを使用します。現在の実装では、論理デバイス作成の再に、混在したディスクグルー
プのブロックがサポートされています。
物理ディスクはディスクグループにまとめられるので、1 つのディスクグループで RAID レベルが混在することはありません。
Storage Management サーバーは、仮想ディスクの作成時にディスクグループの概念を実装します。機能的には、ある物理ディスク
のグループが最初の仮想ディスクの作成に使用されると、そのディスクの未使用容量は、仮想ディスクを拡張するか、未使用容量
内に新しい仮想ディスクを作成するためのみに使用されます。これらの仮想ディスクは同じ RAID レベルになります。
また、既存の混在構成は影響を受けません。ただし、混在構成を作成することはできません。
仮想ディスクでの読み書き、再構築、およびディスクの削除を行うことができます。
以前のソフトウェア RAID バージョンから移行され、複数の RAID レベルで構成されたディスクセットでは、仮想ディスクを作成す
ることはできません。
関連概念
チャネル冗長性
関連タスク
仮想ディスクタスク:再設定(手順 1/3)
PERC S100、S110、S130、および S300 コントローラの仮想
ディスクに関する考慮事項
仮想ディスクを作成する場合、次の事項に留意してください。
• 容量割り当て — 新しい仮想ディスクを作成する際、PERC S100、PERC S110、PERC S130、および PERC S300 コントローラは、
物理ディスク上の空き容量のうち最も大きな領域を新しい仮想ディスクに割り当てます。
• データの再構築 — 冗長と非冗長仮想ディスクに障害が発生した物理ディスクを使用する場合、冗長仮想ディスクのみが再構築
されます。
メモ: コントローラの制限の詳細に関しては、「仮想ディスクごとの物理ディスク数」を参照してください。
メモ: ソフトウェア RAID コントローラを使用して仮想ディスクを作成するときは、その仮想ディスクにリンクされている物理
ディスクに関連する情報が、短時間の遅延後、Storage Management に列挙または表示されます。情報表示の遅れは、機能制
限の原因にはなりません。パーシャル仮想ディスクを作成している場合は、Storage Management で、各パーシャル仮想ディ
スクの作成プロセスの間に十分な時間の余裕を持たせることが推奨されます。
メモ: ソフトウェア RAID S110 および S130 コントローラ上で、物理ディスク(SATA SSD または HDD)が仮想ディスクから
削除され、同じ物理ディスクが一瞬の間に即座に仮想ディスクに再挿入され(ホットプラグ)た場合、仮想ディスクの状態は
準備ができましたと表示され、物理ディスクの状態は オンラインとして表示されます。ただし、同じ物理ディスクが少しの遅
延の後に再挿入されると、仮想ディスクの状態が 劣化として表示され、物理ディスクの状態は準備ができましたと表示されま
す。
118 仮想ディスク