Users Guide

専用ホットスペアは、同じ物理ディスクを共有する一連の仮想ディスクにのみ割り当てることができます。
グローバルホットスペアは、コントローラの冗長仮想ディスクすべてに割り当てられます。グローバルホッ
トスペアのサイズは、コントローラ上のすべての仮想ディスクの中で一番小さな物理ディスクのサイズと同
じかそれ以上である必要があります。
グローバルホットスペアを割り当てた後、コントローラに作成された新しい仮想ディスクのうち次の状況下
にあるものは、ホットスペアによって保護されません。
コントローラが SAS コントローラであり、ディスクサイズがグローバルホットスペアより大きい。
この場合、新しい仮想ディスクを作成した後でグローバルホットスペアの割り当てを解除し、サイズの大き
い新しいホットスペアを割り当て直してコントローラ上にあるすべての冗長仮想ディスクに対応できるよう
にします。コントローラが SAS テクノロジを使用しているかを調べるには、RAID コントローラテクノロ
ジ:SATA および SAS」を参照してください。
専用ホットスペアに関する考慮事項
次の考慮事項は専用ホットスペアに適用されます。
RAID 10RAID 50RAID 60 に関する考慮事項メンバー物理ディスクすべてを完全に使用しない RAID
10 または RAID 50 仮想ディスクを作成した場合、RAID 10 または RAID 50 仮想ディスクに専用ホットス
ペアを割り当てることができません。Storage Management では、部分的物理ディスクから RAID 10
よび
RAID 50 仮想ディスクを作成することができないため、仮想ディスクの作成に Storage
Management を使用する場合は、このような状況は発生しません。ただし、別のアプリケーションを使
用して RAID 10 または RAID 50 を作成し、これに部分的物理ディスクが含まれているという場合は、仮
想ディスクに専用ホットスペアを割り当てることができます。
メモ: PERC H700 および PERC H800 コントローラでは、RAID 10RAID 50、および RAID 60
専用ホットスペアを割り当てることができます。
複数の専用ホットスペアに関する考慮事項 — Storage Management バージョン 3.1 以降では、ひとつの
仮想ディスクに複数の専用ホットスペアを割り当てることができます。
メモ: この機能は、PERC 6 シリーズのコントローラのみに該当します。
PERC S100 および PERC S300 コントローラ上のホットスペ
アに関する考慮事項
PERC S100 および PERC S300 コントローラでは、ホットスペアが仮想ディスクに割り当てられます。物理
ディスクが故障すると、仮想ディスクが含まれる物理ディスク部分だけがホットスペア上に再構築されます。
仮想ディスクに含まれない物理ディスク上のデータまたは容量は再構築されません。
PERC S100 および PERC S300 コントローラでは、各物理ディスクを複数の仮想ディスクに含める事ができ
ます。物理ディスクの一部を仮想ディスクに割り当てても、物理ディスクの残りの部分が別の仮想ディスク
による使用から除外されることはありません。ホットスペアが割り当てられている仮想ディスクのみが再構
築されます。Storage Management を使用するとき、PERC S100 および PERC S300 コントローラ上でホッ
トスペアとして割り当てられているディスクは、仮想ディスクのメンバーとして使用することはできません。
S100 および S300 コントローラ上のグローバルホットスペアのサイズ要件
S100 および S300 コントローラ上でグローバルホットスペアとして物理ディスクを割り当てる場合、物理デ
ィスクは、コントローラ上の最も大きな物理ディスクと同等あるいはそれ以上のサイズであるようにしてく
ださい。
185