Users Guide

ます。ディスクに不具合があっても仮想ディスクは機能を続行します。この機能ではデータの冗長
性と優れた読み取りパフォーマンスが提供されますが、書き込みパフォーマンスは若干低下します。
RAID 1 を使うためには、システムに少なくとも 2 つの物理ディスクが必要です。
分散パリティ使用のストライピングには、RAID 5 を選択します。この選択は、n 台のディスクを、
ディスク n-1 台分の容量を持つ 1 つの大きな仮想ディスクにグループ化します。ディスクに不具合
が生じても、仮想ディスクは引き続き機能します。この機能では、より良いデータ冗長性と読み取り
パフォーマンスが提供されますが、書き込みパフォーマンスが低下します。RAID 5 を使用するには、
システムに少なくとも
3 台の物理ディスクが必要です。
追加の分散パリティを使用するストライピングには、RAID 6 を選択します。 この選択は、n 台のデ
ィスクを、ディスク n-2 台分の容量を持つ 1 つの大きな仮想ディスクにグループ化します。仮想デ
ィスクは、最大
2 台のディスク障害までに対して機能し続けます。RAID 6 では読み取りのパフォー
マンスが向上しますが、書き込みは遅くなります。RAID 6 を使用するためには、システムに少なく
とも 4 台の物理ディスクが必要です。
ミラーセットにまたがったストライピングには、RAID 10 を選択します。この選択は、n 台のディス
クを、ディスク n÷2 台分の容量を持つ 1 つの大きな仮想ディスクにグループ化します。データはレ
プリケートされたディスクのミラーリングペア全体にストライピングされます。ディスクに不具合
が生じても、仮想ディスクは機能を続行します。データはミラーリングペアの残った方のディスクか
ら読み取られます。この機能は、最高のエラー保護と読み取り / 書き込みパフォーマンスを提供しま
す。
RAID 10 を使用するためには、システムに少なくとも 4 台の物理ディスクが必要です。ファーム
ウェアバージョン 6 以降の PERC コントローラでは、RAID 10 22 台または 26 台の物理ドライブ
を使用したシングルスパンの仮想ディスクを作成できます。
インテリジェントミラーリング選択される物理ディスクに基づいて、スパン構成を自動的に計算
します。
スパンはこの画面には表示されません。続行 を選択して、概要 画面でスパングループを表示します。
仮想ディスクの作成をキャンセルするには、ウィザードの終了 をクリックします。
Storage Management は、次のように最適なスパン構築を計算します。
スパン計算の決定:
* 選択したディスクから活用できるディスク数を計算します。
* I/O パフォーマンスを向上させるためのスパン数の最大化
物理ディスク用のミラーの決定: ミラーは最大限の冗長性を確保するように決定されます。ま
た、アルゴリズムは物理ディスクのミラーのために、サイズがほとんど同じ物理ディスクとペア
化しようとします。ただし、インテリジェントミラーリング では、サイズが冗長性よりも優先さ
れます。
アルゴリズムは次の順序で候補ミラーを決定します。
* エンクロージャと同じレベルで同じサイズのコネクタ全体
* レベルは異なるがサイズが同じのエンクロージャ内のコネクタ全体
* 同じコネクタと同じサイズのディスクに接続されたエンクロージャ全体
* 許容範囲内のサイズ差がある物理ディスクを持つエンクロージャ内
* エンクロージャと同じレベルで許容範囲内のサイズ差があるコネクタ全体
* エンクロージャと同じレベルではないが、許容範囲内のサイズ差の物理ディスクを持ったエ
ンクロージャ内のコネクタ全体
サイズ差が許容範囲外の場合は、ディスクはミラーされず、スパンからドロップされます。スパンの
数とスパン内のディスクの数は再計算されます。
メモ: シンプルかつ最適な構成のため、エンクロージャ全体での RAID 10 の設定には インテリ
ジェントミラーリング
を使用することを推奨します。
メモ: インテリジェントミラーリング で構成したエンクロージャ全体における冗長性を表示す
るには、仮想ディスクをクリックし、代替エンクロージャにある各スパンの物理ディスク ID
表示します。
164