Users Guide
グローバルホットスペアの割り当てと割り当て解除
注意: SAS 6/iR コントローラでは、二つの物理ディスクをグローバルホットスペアとして割り当てるこ
とができます。
SAS 6/iR コントローラで物理ディスクをグローバルホットスペアとして割り当てる
と、物理ディスクのデータ損失につながる可能性があります。システムまたはブートパーティションが
これらの物理ディスク上にある場合、これも破棄される可能性があります。重要データを含んでいない
物理ディスクのみを割り当ててください。
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してくださ
い。
グローバルホットスペアは、ディスクグループの一部になっている未使用のバックアップディスクです。ホ
ットスペアはスタンバイモードになります。仮想ディスクで使用されている物理ディスクに障害が発生する
と、割り当てられたホットスペアが有効になり、システムに割り込みされたり介入要求されることなく、故
障した物理ディスクと置換されます。ホットスペアが有効になると、故障した物理ディスクを使用していた
すべての冗長仮想ディスクのデータが再構築されます。
ホットスペアの割り当ては、ディスクの割り当てを解除し、必要に応じて別のディスクを割り当てることで
変更できます。複数の物理ディスクをグローバルホットスペアとして割り当てることができます。
メモ: SAS 6/iR コントローラでは、ブートパーティションを持つ物理ディスクをホットスペアとして割
り当てることはできません。
メモ: PERC S100 および S300 コントローラでは、グローバルホットスペア上に空き容量があれば、故
障した物理ディスクを交換した後もスペアとして機能します。
グローバルホットスペアの割り当てと割り当て解除は手動で行う必要があります。グローバルホットスペア
は特定の仮想ディスクには割り当てられません。仮想ディスクにホットスペアを割り当てる場合(仮想ディ
スク内のエラーが発生した物理ディスクを置き換えます
)、専用ホットスペアの割り当てと割り当て解除 を
使用します。
メモ: 仮想ディスクを削除する場合に、コントローラに関連付けられた最後の仮想ディスクを削除する
と、割り当てられたグローバルホットスペアがすべて自動的に割り当て解除されることがあります。デ
ィスクグループの最後の仮想ディスクを削除すると、割り当て済みの専用ホットスペアがすべて自動的
にグローバルホットスペアになります。
メモ: PERC H310、H700、H710、H710P、H800、H810、H730P、H830, および PERC FD33xD/FD33xS
コントローラでは、選択したドライブのいずれかが スピンダウン 状況である場合、「The current
physical drive is in the spun down state. Executing this task on this drive
takes additional time, because the drive needs to spun up
」(現在の物理ドライブは
スピンダウンの状態です。このドライブでこのタスクを実行するには、ドライブがスピンアップする必
要があるため、さらに時間がかかります)というメッセージが表示されます。
ホットスペアに関連したサイズ要件とその他の考慮事項を把握しておいてください。
関連概念
ホットスペアでの仮想ディスクの保護
PERC 6/E および PERC 6/I コントローラ上のホットスペアに関する考慮事項
PERC S100 および PERC S300 コントローラ上のホットスペアに関する考慮事項
SAS 6/iR のグローバルホットスペアに関する考慮事項
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