Users Guide

ダイレクト I/O およびキャッシュ I/O ポリシーは、特定の仮想ディスクでの読み取りに適用されます。この
設定は先読みポリシーには影響しません。キャッシュポリシーは次のとおりです。
キャッシュ I/Oすべての読み取りがキャッシュメモリでバッファされることを指定します。
ダイレクト I/O 読み取りがキャッシュメモリでバッファされないことを指定します。ダイレクト I/O
を使用する場合、データは読み取り要求中にコントローラキャッシュとホストシステムに同時転送されま
す。後続の読み取り要求で同じデータブロックからのデータが必要な場合、コントローラキャッシュから
直接読み取ることができます。ダイレクト I/O 設定はキャッシュポリシー設定を上書きしません。ダイ
レクト
I/O はデフォルト設定です。
メモ: キャッシュポリシーは、バッテリが搭載されていないコントローラではサポートされません。
ディスクキャッシュポリシー
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、対応機能」を参照してくださ
い。
仮想ディスクの全メンバーの物理ディスクキャッシュポリシーを設定するには、ディスクキャッシュポリシ
を有効にします。この機能を有効にすると、物理ディスクはデータを物理ディスクに書き込む前に物理デ
ィスクキャッシュに書き込みます。データはディスクに書き込むよりもキャッシュに書き込む方が早いた
め、この機能を有効にするとシステムのパフォーマンスが向上します。
キャッシュポリシーは次のとおりです。
有効ディスクキャッシュポリシーは有効です。
無効ディスクキャッシュポリシーは無効です。
変更なしディスクはデフォルトの書き込みキャッシュモードを使用します。
メモ: 変更なし オプションは、PERC 9またはそれ以降のハードウェアコントローラシリーズのみ
に該当します。
メモ: SATA ドライブベースの仮想ディスクでは、ディスクキャッシュポリシーのデフォルト設定は
になっており、SAS ドライブベースの仮想ディスクでは無効になっています。
メモ: SAS 6i/R および PERC H200 コントローラシリーズでは、ディスクキャッシュポリシー設定は仮
想ディスクを作成した後に初めて使用可能になります。
PERC コントローラにおけるバックグラウンド初期化
PERC コントローラでは、冗長仮想ディスクのバックグラウンドの初期化が仮想ディスクの作成 05 分後に
自動的に開始されます。冗長仮想ディスクのバックグラウンド初期化によって、仮想ディスクは冗長データ
の維持と書き込みパフォーマンスの向上に備えます。たとえば、RAID 5 仮想ディスクのバックグラウンド初
期化完了後、パリティ情報が初期化されます。
RAID 1 仮想ディスクのバックグラウンド初期化完了後は、
理ディスクがミラーリングされます。
バックグラウンド初期化プロセスは、冗長データで今後発生する可能性のある問題をコントローラが識別し
て修正するために役立ちます。この点では、バックグラウンド初期化プロセスは整合性チェックに似ていま
す。
バックグラウンドの初期化は完了するまで実行する必要があります。キャンセルすると、バックグラウンド
の初期化は 05 分以内に自動的に再開されます。バックグラウンド初期化の実行中、読み取りおよび書き
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