Users Guide
設定と管理 35
対応 SUSE Linux Enterprise Server が実行されるシステムでの SNMP
エージェントの設定
Server Administrator
は、
net-snmp
エージェントによって提供される
SNMP
サービスを使用します。リモートホストからの
SNMP
アクセスを有効
にするための
SNMP
エージェントの設定、コミュニティ名の変更、
Set
操作の
有効化、および管理ステーションへのトラップの送信が可能です。
IT Assistant
などの管理アプリケーションと正しく連携するように
SNMP
エージェントを設
定するには、次項で説明する手順に従ってください。
メモ:
SNMP 設定の詳細については、ご利用のオペレーティングシステムのマ
ニュアルを参照してください。
Server Administrator SNMP インストールアクション
Server Administrator SNMP
は、
SMUX
プロトコルを使用して
SNMP
エー
ジェントと通信を行います。
Server Administrator SNMP
は
SNMP
エー
ジェントに接続する時、自らを
SMUX
ピアとして識別するため、オブジェク
ト識別子を
SNMP
エージェントに送信します。オブジェクト識別子は
SNMP
エージェントとともに設定される必要があるため、
Server Administrator
は
インストール時に、
SNMP
エージェント設定ファイル
/etc/snmp/snmpd.conf
に、既に追加されていない場合は、次の行を追加
します。
smuxpeer .1.3.6.1.4.1.674.10892.1
リモートホストからの SNMP アクセスを有効にする
SUSE Linux Enterprise Server
オペレーティングシステムのデフォルトの
SNMP
エージェント設定では、
public
コミュニティに対して、ローカルホス
トからのみ、
MIB
ツリー全体への読み取り専用アクセス権を与えます。
Server
Administrator
システムを正しく検知し、管理するために、この設定では他の
ホストで実行される
IT Assistant
などの
SNMP
管理アプリケーションが許可
されていません。インストール中、
Server Administrator
がこの設定を検知
すると、メッセージをオペレーティングシステムのログファイル
/var/log/messages
に記録し、
SNMP
アクセスがローカルホストに制限さ
れていることを示します。リモートホストから
SNMP
管理アプリケーションを
使用してシステムを管理する場合は、リモートホストからの
SNMP
アクセスを
有効にするように
SNMP
エージェントを設定する必要があります。
メモ:
セキュリティ上の理由から、可能であれば、SNMP アクセスは、特定のリ
モートホストに制限することをお勧めします。
特定のリモートホストから
Server Administrator
を実行中のシステムへの
SNMP
アクセスを有効にするには、
SNMP
エージェント設定ファイル
/etc/snmp/snmpd.conf
を編集し、次の手順を実行してください。
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