Reference Guide
CLI エラーチェックおよびエラーメッセージ
CLI コマンドを入力すると、CLI によってコマンドの構文が確認されます。コマンドを入力してそのコマンドが正常に実行されると、コマンドが成功したことを示すメッセージが表示されます。
成功のメッセージ
omconfig コマンドを入力すると、そのコンポーネントに対するデータが表示されます。
次の omconfig コマンド例は、有効な CLI コマンドと、コマンドに成功した場合のメッセージを示します。
コマンド:
omconfig chassis temps index=0 warnthresh=default
メッセージ:
Temperature probe warning threshold value(s) set successfully.(温度プローブの警告しきい値が正常に設定されました。)
コマンド:
omconfig chassis biossetup attribute=numlock setting=on
メッセージ:
BIOS setup configured successfully. Change will take effect after the next reboot.(BIOS が正常に設定されました。変更は、次の再起動時に反映されま
す。)
コマンド:
omconfig system assetinfo info=depreciation duration=6
メッセージ:
Asset information set successfully.(資産情報は正常に設定されました。)
失敗のメッセージ
CLI の失敗を知らせるメッセージによって、コマンドに成功しなかった理由がわかります。コマンドに失敗する一般的な理由として、構文エラーや、コンポーネントが存在しないことが挙げられます。多くの
場合、エラーメッセージで提供された構文情報を利用して、コマンドを正常に実行できます。
システム構成に存在しないコンポーネントや機能のコマンドを実行しようとすると、コンポーネントが見つからないというエラーメッセージが表示されます。
コマンド:
omconfig chassis volts index=3 minwarnthresh=3.3000
メッセージ例:
Error! Number with up to 3 digits after decimal point expected, read 3.3000(エラー! 数字の期待値は小数点以下 3 桁までです。読み取り値:3.3000)
The value given by the command specifies more than 3 digits after the decimal point. A valid minimum warning threshold value for volts
contains up to 3 digits after the decimal point.(コマンドで指定された値は、小数点以下 3 桁を超えています。電圧の有効な最小警告しきい値は、小数点以下
3桁までです。)
次のように入力します。
omconfig chassis volts index=3 minwarnthresh=3.300
小数点以下 3 桁を使ってもう一度入力すると、別のエラーメッセージが表示されます。
Error! This voltage probe min warning threshold must be between 11.400 and 12.480.(エラー! 電圧プローブの最小警告しきい値は 11.400~12.480 であ
る必要があります。
変更後のコマンド:
omconfig chassis volts index=3 minwarnthresh=11.500
メッセージ:
Voltage probe warning threshold(s) set successfully. (電圧プローブの警告しきい値は正常に設定されました。)
CLI を使ったスクリプトと比較
システム管理者は Server Administrator CLI を使って、バッチプログラムやオペレーティングシステムに実行させるスクリプトを作成できます。多くのシステムを有する企業では、システム管理者が
設定スクリプトを使用して、システムの主要コンポーネントの警告しきい値を指定したり、警告やエラーイベントが発生した場合にシステムに実行させる一連の操作を指定します。最悪の場合は、システ
ム管理者がスクリプトを作成してシステムをシャットダウンすると、被害を防ぐことができます。その後で、スクリプトを多数の管理システムに同時に配信して実行することができます。このシナリオでは、
会社が大量のシステムを購入した場合でも円滑に設定でき、再設定が必要な既存のシステムに新しいシステム管理ポリシーを実装する場合も容易にできます。