Reference Guide
omconfig chassis memorymode/omconfig mainsystem memorymode
メモリエラーが発生した場合にシステムのメモリで使用する冗長性モードを指定するには、omconfig chassis memorymode または omconfig mainsystem memorymode コマンドを使
用します。
冗長メモリを使うと、現在使用中のモジュールに許容できないエラーが検出されたときに、システムを使用できる他のメモリモジュールに切り替えることができます。omconfig chassis
memorymode または omconfig mainsystem memorymode を使用すると、冗長性を無効にすることができます。冗長性を無効にすると、システムが使用しているモジュールにエラーが
発生したときに、使用できる他のメモリモジュールに切り替えないようにシステムに指示を出すことになります。冗長性を有効にするには、ミラー、RAID、および dddc のいずれかを選択します。
スペアモードを使用すると、訂正可能なメモリイベントが検出されたときにシステムメモリのバンクが無効になり、スペアバンクが有効になって、オリジナルバンクのデータがすべてスペアバンクにコピ
ーされます。スペアバンクには、少なくとも 3 つの同一メモリのバンクが必要です。オペレーティングシステムはスペアバンクを認識しません。
ミラーモードは、訂正不可能なメモリイベントが検出されたときに、メモリの冗長コピーに切り替えます。ミラーリングされたメモリに切り替えた後、システムは次回再起動時までオリジナルのシステムメ
モリに切り替わりません。このモードではオペレーティングシステムはインストールされているシステムメモリの半分を認識しません。
RAID モードでは、メモリチェックとエラー回復のレベルが向上しますが、メモリ容量が低下します。
dddc モードはダブルデバイスデータコレクションを有効にします。このモードは、x4 DRAM に重大な故障が発生した後のデータの可用性を確実にします。
表4-8 は、コマンドの有効なパラメータを表示します。
表 4-8.omconfigchassismemorymode/omconfigmainsystemmemorymode
omconfig chassis pwrmanagement/omconfig mainsystem pwrmanagement
omconfig chassis pwrmanagement または omconfig mainsystem pwrmanagement コマンドを使って、電力キャップを設定し、電力使用を制御するプロファイルを管理できます。
表 4-9.omconfigchassispwrmanagement/omconfigmainsystempwrmanagementpwrmanagement
「名前=値」のペア 1
「名前=値」のペア 2
説明
index=<
数値
>
-
LED が存在するシャーシ番号(デフォルトはメインシステムシャーシであるシャーシ 0)。
led=fault
severity=warning | critical
警告イベントまたは重要イベントの発生時に、LED を点滅するように選択します。
led=hdfault
action=clear
ハードディスクドライブのフォールト数を 0 に戻します。
led=identify
flash=off | on
time-out=<
数値
>
シャーシ識別 LED をオフまたはオンに設定します。LED が点滅するタイムアウト値を秒数で設定します。
「名前=値」のペア 1
説明
index=<
数値
>
メモリモジュールが常駐するシャーシ番号(デフォルトはメインシステムシャーシのシャーシ 0 です)。
redundancy=spare | mirror |
disabled | raid5 | dddc
Spare:訂正可能なメモリイベントを持つメモリモジュールを無効にし、問題のあるモジュールのデータをスペアバンクにコピーします。
Mirror:問題のあるモジュールに訂正不可能なメモリイベントが検出された場合、システムをミラーリングされたメモリのコピーに切り替えます。ミラーモ
ードでは、オペレーティングシステムはシステムが再起動されるまでオリジナルのモジュールに戻りません。
Disabled:訂正不可能なメモリイベントが検出されたときに、システムでその他の利用可能なメモリモジュールを使用しないことを示します。
raid5:システムメモリの構成方法です。これは理論的には、ハードディスクドライブのストレージシステムで使用される RAID 5 モードに似ています。
このメモリモードでは、メモリチェックとエラー回復のレベルが向上しますが、メモリ容量が低下します。サポートしている RAID モードは、循環パリティの
RAID レベル 5 ストライピングです。
dddc:dddc モードは、ダブルデバイスデータコレクションを有効にします。このモードは、x4 DRAM に重大な故障が発生した後のデータの可用性を
確実にします。
opmode=mirror | optimizer |
advecc
Mirror:問題のあるモジュールに訂正不可能なメモリイベントが検出された場合、システムをミラーリングされたメモリのコピーに切り替えます。ミラーモ
ードでは、オペレーティングシステムはシステムが再起動されるまでオリジナルのモジュールに戻りません。
optimizer:各 DRAM コントローラが 64 ビットモードで独立して動作するようにし、最適化されたメモリパフォーマンスを提供します。
advanced ECC(advecc):2 つの DRAM コントローラを 128 ビットモードに組み合わせることを可能にし、最適化された信頼性を提供します。コ
ントローラによってチーミングできないメモリは、オペレーティングシステムに報告されません。
「名前=値」のペア
1
「名前=値」のペア 2
説明
config=budget
cap=<数値>
電力バジェットのしきい値を設定します。
setting=enable | disable
enable:powercap 設定を有効にします。
disable:powercap 設定を無効にします。