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警告処置の定義
警告処置とは、指定した条件が満たされた場合にシステムが実行する操作です。警告処置は、イントルージョン、ファン、温度、電圧、電源装置、メモリ、および冗長に関し警告またはエラーイベン
トが発生した場合、どのように対処するかを事前に決定するものです。
たとえば、ファンプローブの最小警告しきい値が 600 RPMである場合、システムのファンプローブがファン 300 RPM を読み取ると、システムはファンプローブ警告を発生します。警告処置設定によ
って、このイベントの通知方法が決定されます。危険範囲または故障範囲を満たさない警告処置に関する、温度、電圧、プローブの読み取り値も設定できます。
警告処置を設定する構文
警告処置を設定するには 2 つの 「名前=値」のペア が必要になります。最初の「名前=値」のペアはイベントタイプです。2 番目の「名前=値」のペアはこのイベントで実行する操作です。たと
えば、次のコマンドを参照してください。
omconfig system alertaction event=powersupply broadcast=true
または
omconfig servermodule alertaction event=powersupply broadcast=true
この場合、イベントは電源装置エラーで、操作は全ての ServerAdministratorユーザーへのメッセージ送信です。
使用できる警告処置
表4-21 は、警告処置の設定が可能なコンポーネントの警告処置を表示します。
表 4-21警告イベントとエラーイベントに設定できる警告処置
警告処理を設定できるコンポーネントとイベント
表4-22 では警告処置を設定できるコンポーネントとイベントを一覧表示します。 コンポーネントはアルファベット順に表示しますが、警告イベントは常にコンポーネントのエラーイベントより先に表示し
ます。
表 4-22警告処置の設定可能なイベント
メモ: 一部のオペレーティングシステム(例:VMware ESXi)の制限により、本リリースの OpenManage Server Administrator ですべての機能を利用できない場合もあります。
警告処置 の設定
説明
alert=true | false
true: システムのンソール警告を有効にします。有効になると、Server Administrator を実行しているシステムに取り付けられたモニタの画面表示上に警告メッセー
ジが表示されます。
false: システムのンソール警告を無効にします。
broadcast=true |
false
true: アクティブなターミナル (または リモートデスクトップ) セッション (Windows) があるすべてのユーザーまたはローカルシステム (Linux) のアクティブなシェルが
あるオペレータに送信されるメッセージまたは警告を有効にします。
false: 警告ブロードキャストを有効にします。
clearall=true
このイベントの処置をすべてクリアします。
execappath=<文字列
>
このウィンドウに説明されるコンポーネントのイベントが発生した場合に実行するアプリケーションの完全パスとファイル名を設定します。
メモ: Linux システムでは、管理または管理グルプにアップグレードされたユーザーまたはユーザーグルプがこの警告処置を設定できません。
execapp=false
実行可能なアプリケーションを無効にします。
イベント名
説明
event=batterywarn
バッテリが警告値を検出した場合の処置を設定します。
event=batteryfail
バッテリプローブがエラー値を検出した場合の処置を設定します。
event=fanwarn
バッテリが警告値を検出した場合の処置を設定します。
event=fanfail
ファンプローブがエラー値を検出した場合の処置を設定します。
event=hardwarelogwarn
ハードウェアログが警告値を検出した場合の処置を設定します。
event=hardwarelogfull
ハードウェアログがいっぱいのときの処置を設定します。
event=intrusion
シャーシイントルージョンイベントを検出した場合の処置を設定します。
event=memprefail
メモリプローブがプリエラー値を検出した場合の処置を設定します。
event=memfail
メモリプローブがエラー値を検出した場合の処置を設定します。
event=systempeakpower
電源消費プローブがピーク電力値を検出した場合の処置を設定します。
event=systempowerwarn
電源消費プローブが警告値を検出した場合の処置を設定します。