Users Guide
Server Administrator SNMP は、SNMP Multiplexing(SMUX)プロトコルを使って SNMP エージェントと通信を行います。Server Administrator SNMP は SNMP エージェントに接続する
時、自らを SMUX ピアとして識別するため、オブジェクト識別子を SNMP エージェントに送信します。オブジェクト識別子は SNMP エージェントとともに設定される必要があるため、Server
Administrator はインストール時に、SNMP エージェント設定ファイル(/etc/snmp/snmpd.conf)に、既に追加されていない場合は、下の行を追加します。
smuxpeer .1.3.6.1.4.1.674.10892.1
リモートホストからのSNMP アクセスを有効にする
SUSE Linux Enterprise Server オペレーティングシステムのデフォルトの SNMP エージェント設定は、「パブリック」コミュニティに対してローカルホストからのみによる MIB ツリー全体へ読み取り
専用のアクセスを与えます。Server Administrator システムを正しく検知し、管理するために、この設定では他のホストで実行される IT Assistant などの SNMP 管理アプリケーションが許可され
ていません。インストール中、Server Administrator がこの設定を検知すると、メッセージをオペレーティングシステムのログファイル /var/log/messages にログし、SNMP アクセスがローカル
ホストに制限されていることを示します。リモートホストから SNMP 管理アプリケーションを使ってシステムを管理する場合は、リモートホストからの SNMP アクセスを有効にするように SNMP エージェ
ントを設定する必要があります。
特定のリモートホストから Server Administrator を実行中のシステムへの SNMP アクセスを有効にするには、SNMP エージェント設定ファイルの /etc/snmp/snmpd.conf を編集し、次の手
順を実行してください。
1. 次の行を見つけます。
rocommunity public 127.0.0.1
2. 127.0.0.1 をリモートホストの IP アドレスに書き換えてこの行を編集またはコピーします。編集後の行は次のようになります。
rocommunity public IP_address
3. SNMP 設定の変更を有効にするには、次のように入力して SNMP エージェントを再起動します。
/etc/init.d/snmpd restart
すべてのリモートホストから Server Administrator を実行中のシステムへの SNMP アクセスを有効にするには、SNMPエージェント設定ファイルの /etc/snmp/snmpd.conf を編集し、次
の手順を実行してください。
1. 次の行を見つけます。
rocommunity public 127.0.0.1
2. 127.0.0.1 を削除してこの行を編集します。編集後の行は次のようになります。
rocommunity public
3. SNMP 設定の変更を有効にするには、次のように入力して SNMP エージェントを再起動します。
/etc/init.d/snmpd restart
SNMP コミュニティ名の変更
SNMP コミュニティ名の設定によって、SNMP を使ってシステムを管理できる管理ステーションが決まります。管理アプリケーションが Server Administrator から管理情報を取得するには、管理ア
プリケーションで使用される SNMP コミュニティ名が、Server Administrator システムで設定されている SNMP コミュニティ名と一致する必要があります。
Server Administrator を実行中のシステムから管理情報を取得するのに使う SNMP コミュニティ名を変更するには、SNMP エージェント設定ファイルの /etc/snmp/snmpd.conf を編集し、
次の手順を実行します。
1. 次の行を見つけます。
rocommunity public 127.0.0.1
2. public を新しい SNMP コミュニティ名に置き換えて、この行を編集します。編集後の行は次のようになります。
rocommunity community_name 127.0.0.1
3. SNMP 設定の変更を有効にするには、次のように入力して SNMP エージェントを再起動します。
/etc/init.d/snmpd restart
メモ: セキュリティ上の理由から、可能であれば、SNMP アクセスは、特定のリモートホストに制限することをお勧めします。
メモ: 各リモートホストに対し rocommunity 指令を追加することにより、複数の特定リモートホストからの SNMP アクセスを有効にできます。