Users Guide
SNMP トラップを管理ステーションに送信するシステム設定
Server Administrator は、センサーや他の監視パラメータのステータスの変化に応じて SNMP トラップを生成します。SNMP トラップが Management Station に送信されるためには、Server
Administrator のトラップ送信先を 1 つまたは複数設定する必要があります。
1. コンピュータの管理 ウィンドウを閉じます。
2. 必要に応じて、ウィンドウの コンピュータの管理 アイコンを展開します。
3. サービスとアプリケーション アイコンを展開して、サービス をクリックします。
4. リストを下にスクロールして SNMP サービス を見つけ、SNMP サービス を右クリックして、プロパティ をクリックします。
SNMP サービスプロパティ ウィンドウが表示されます。
5. トラップ タブをクリックしてトラップのコミュニティを追加するか、トラップコミュニティのトラップ送信先を追加します。
a. トラップのコミュニティを追加するには、コミュニティ名 ボックスにコミュニティ名を入力し、コミュニティ名 ボックスの横にある リストに追加 をクリックします。
b. トラップコミュニティのトラップ送信先を追加するには、コミュニティ名 ドロップダウンボックスからコミュニティ名を選択して、トラップ送信先 ボックスの下の 追加 をクリックします。
c. SNMP サービス設定 ウィンドウが表示されます。
トラップ送信先を入力して、追加 をクリックします。
SNMP サービスプロパティ ウィンドウが表示されます。
6. OK をクリックして、変更を保存します。
対応 Red Hat Linux オペレーティングシステム環境のシステムでの SNMP エージェントの設定
Server Administrator は ucd-snmp または net-snmp SNMP エージェントによって提供された SNMP サービスを使用します。SNMP エージェントを設定すると、コミュニティ名を変更したり、
Set 操作を有効にしたり、管理ステーションにトラップを送ることができます。IT Assistant などの管理アプリケーションと正しく相互作用するように SNMP エージェントを設定するには、次項で説明す
る手順に従ってください。
SNMP エージェントのアクセスコントロールの設定
Server Administrator によって実装されている管理情報ベース(MIB)ブランチは、1.3.6.1.4.1.674 の OID で識別されます。Server Administrator を実行しているシステムを管理するには、
管理アプリケーションがこの MIB ツリーのブランチへのアクセス権を確保している必要があります。
Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムの場合、デフォルトの SNMP エージェント設定では、MIB ツリーの MIB-II「システム」ブランチ(1.3.6.1.2.1.1 の OID で識別)にのみ「パ
ブリック」コミュニティへの読み取り専用アクセスが与えられます。この設定では、管理アプリケーションを使用して、Server Administrator や MIB-II 「システム」ブランチ外の他の Systems
Management 情報を取得したり変更することはできません。
Server Administrator SNMP エージェントのインストール処置
Server Administrator はインストール中にデフォルト SNMP 設定を検出すると、SNMP エージェント設定を変更して、パブリックコミュニティの MIB ツリー全体に読み取り専用アクセスを与えようと
します。Server Administrator は、/etc/snmp/snmpd.conf SNMP エージェント設定ファイルを 2 つの方法で変更します。
まず、次の行がない場合は、それを追加して MIB ツリー全体の表示を作成します。
view all included .1
次に、デフォルトの「アクセス」行を変更して、「パブリック」コミュニティの MIBツリー全体に読み取り専用アクセス権を与えます。Server Administrator は次の行を探します。
access notConfigGroup "" any noauth exact systemview none none
Server Administrator で上の行が見つかると、次のように変更されます。
access notConfigGroup "" any noauth exact all none none
デフォルト SNMP エージェント設定をこのように変更すると、パブリックコミュニティの MIBツリー全体に読み取り専用アクセスが与えられます。
Server Administrator SNMP は、SNMP Multiplexing(SMUX)プロトコルを使って SNMP エージェントと通信を行います。Server Administrator SNMP は SNMP エージェントに接続すると
き、自らを SMUX ピアとして識別するオブジェクト識別子を SNMP エージェントに送信します。オブジェクト識別子は SNMP エージェントとともに設定される必要があるため、Server Administrator
はインストール中、SNMP エージェント設定ファイルに /etc/snmp/snmpd.conf が存在しない場合、これを追加します。
smuxpeer .1.3.6.1.4.1.674.10892.1
メモ: SNMP 設定の詳細については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
メモ: Server Administrator が確実に SNMP エージェント設定を変更し、システム管理データに正しくアクセスできるようにするには、Server Administrator のインストール後にその他
の SNMP エージェント設定を変更することをお勧めします。