Users Guide
Asset information set successfully. (資産情報は正常に設定されました。)
失敗のメッセージ
CLI の失敗を知らせるメッセージによって、コマンドに成功しなかった理由がわかります。コマンドに失敗する一般的な理由として、構文エラーや、コンポーネントが存在しないことが挙げられます。多くの
場合、 エラーメッセージで提供された構文情報を利用して、コマンドを正常に実行できます。
システム構成に存在しないコンポーネントや機能のコマンドを実行しようとすると、コンポーネントが見つからないというエラーメッセージが表示されます。
コマンド:
omconfig chassis volts index=3 minwarnthresh=3.3000
メッセージ例:
Error! Number with up to 3 digits after decimal point expected, read 3.3000 (エラー!数字の期待値は小数点以下 3 桁までです。読み取り値:3.3000)
The value given by the command specifies more than 3 digits after the decimal point. A valid minimum warning threshold value for volts
contains up to 3 digits after the decimal point. (コマンドで指定された値は、小数点以下 3 桁を超えています。電圧の有効な最小警告しきい値は、小数点 以下
3 桁までです。)
次のように入力します。
omconfig chassis volts index=3 minwarnthresh=3.300
小数点以下 3 桁を使ってもう一度入力すると、別のエラーメッセージが表示されます。
Error! This voltage probe min warning threshold must be between 11.400 and 12.480. (エラー!電圧プローブの最小警告しきい値は 11.400~12.480 でな
ければなりません。)
変更後のコマンド:
omconfig chassis volts index=3 minwarnthresh=11.500
メッセージ:
Voltage probe warning threshold(s) set successfully. (電圧プローブの警告しきい値は正常に設定されました。)
CLI を使ったスクリプトと比較
システム管理者は Server Administrator CLI を使って、バッチプログラムやオペレーティングシステムに実行させるスクリプトを作成できます。多くのシステムを有する企業では、システム管理者が
設定スクリプトを使用して、システムの主要コンポーネントの警告しきい値を指定したり、警告やエラーイベントが発生した場合にシステムに実行させる一連の操作を指定します。最悪の場合は、システ
ム管理者がスクリプトを作成してシステムをシャットダウンすると、被害を防ぐことができます。その後で、スクリプトを多数の管理システムに同時に配信して実行することができます。このシナリオでは、
会社が大量のシステムを購入した場合でも円滑に設定でき、再設定が必要な既存のシステムに新しいシステム管理ポリシーを実装する場合も容易にできます。
同様のシナリオを使って、新しく購入した多数のシステムに詳細な資産情報を自動入力することも可能です。システムの製造元やリース会社、サポートの外部委託の有無、システムの保険会社名、減
価償却方法などの情報の大半は同じです。全システムに共通する変数をスクリプト化し、管理したシステムのすべてに送信して実行します。システムに固有の資産情報はグループとしてスクリプト化し、
その管理ノードに送信して実行します。たとえば、スクリプトを使うと、所有者、主要ユーザーの電話番号、管理タグなどの固有の変数をすべて指定できます。固有の値を自動入力するためのスクリプト
は、システムのコマンドラインから 1 つずつ設定するのでなく、すべての固有変数を一度に設定します。
多くの場合、CLI は、特定のタスクを念頭に置いたユーザーがシステム情報を迅速に取得するのに役立ちます。CLI は、システムコンポーネントすべての包括的な概要を確認したい場合や、その情報
を今後のシステム状態と比較する目的でファイルに保存する場合に理想的です。
CLI コマンドを使うと、システム管理者はバッチ プログラムやスクリプトを作成して、特定の時間に実行することができます。このようなプログラムが実行されると、システム高使用時とシステム最低使用
時のファン RPM の比較など、特定コンポーネントに関するレポートをキャプチャできます。コマンド結果はファイルに転送して、あとで分析できます。システム管理者は、レポートを利用して、使用パター
ンを調整したり、新規システムリソースの購入を正当化したり、問題のあるコンポーネントの状態を監視するための情報を入手できます。
コマンド 構文の概要
コマンドの複雑性はさまざまです。最も単純なコマンドは、コマンドレベルが 1 だけです。たとえば、omhelp コマンドは単純なコマンドです。omhelp と入力すると、主要 CLI コマンドのリストが表示さ
れます。
次に複雑なコマンドレベルには、コマンドレベルの 1 と 2 があります。about コマンドはすべてコマンドレベル 2 の複雑性を表します。omconfig about および omreport aboutのコマンドは概
要を表示します。概要には、システムにインストールされているシステム管理ソフトウェアのバージョン情報(たとえば Server Administrator 1.x)が表示されます。
一部のコマンドには、コマンドレベル 1 とコマンドレベル 2 があり、「名前=値」のペアがあります。次のコマンドは、Server Administrator の環境詳細に関して Server Administrator を指令して
いる例です。
omreport about details=true
コマンドレベル 1 が omreport、コマンドレベル 2 は about で、「名前=値」のペアは
details=trueです。
多くのコマンドではコマンドレベル 1、コマンドレベル 2、およびコマンドレベル 3 を使いますが、任意のパラメータ(「名前=値」のペア)を必要としません。omreport コマンドはこのタイプに属しま
す。例:
omreport system alertaction