Users Guide
コマンドの例
次の例では、「名前=値」のペアを 1 つ設定します。次のように入力します。
omconfig rac dialoutusers ipaddr=14.16.53.18
次のメッセージが表示されます。
Command Successful. Please reset RAC card!
(コマンドは成功しました。RAC カードをリセットしてください。)
次の例では、omconfig rac dialoutusers コマンドで使える全てのコマンドパラメータの値を提供します。次のように入力します。
omconfig rac dialoutusers ipaddr=14.16.53.18 index=1 username=sustein password=74 chaunu phonenumber=4021027 authtype=any
次のメッセージが表示されます。
Command Successful. Please reset RAC card!
(コマンドは成功しました。RAC カードをリセットしてください。)
omconfig rac generatecert
omconfig rac generatecert コマンドを使用して、認証局(CA)に送る証明書署名要求(CSR)を生成します。認証局とは、IT 業界で認められている事業体で、信頼性に優れたスクリーニング、身分証
明、およびその他の重要なセキュリティ条件の高水準を満たしています。CA の例には、Thawte および VeriSign などがあります。CA は CSR を受理すると、CSR に含まれる情報を調べ、検証します。
応募者が CA のセキュリティ標準を満たしていると、CA はネットワークおよびインターネット上を処理を行う応募者を一意に識別する証明書を発行します。
RAC では omconfig rac generatecert コマンドを使用して CSR を生成することができます。それから CSR を CA に申し込みます。CA が CSR を認可すると、証明書が送られてきます。omconfig
rac uploadcert コマンドを使用して証明書を RAC にアップロードします。新しい証明書をアップロードすると、RAC に付いてきたデフォルトの RAC 証明書は上書きされます。
omconfig rac generatecert file="c:¥security files¥certificates¥sslcert.cer"
表7-4 は、CSR の生成に使う必須とオプションのパラメータを表示しています。
表 7-4.omconfig rac generatecert
CSR を生成したら、omconfig rac uploadcert コマンドを使用して証明書を RAC にアップロードできます。
omconfig rac modem
omconfig rac modem コマンドを使用して、RAC のモデムがあればそのプロパティを設定します。表7-5 は、コマンドの有効なパラメータを表示しています。
>
phonenumber=<数
値>
この PPP ユーザーの連絡先番号を設定します。
authtype=any |
encrypted
このユーザーに必要な認証タイプを設定します。
メモ:スペースが含まれる完全修飾パス名またはファイル名がある場合は、文字列を二重引用符で括る必要があります。たとえば、アップデート パッケージが c:¥security
files¥certificates¥sslcert.cer にある場合、「security」と「files」の間にスペースがあるため、完全修飾パスを二重引用符でくくる必要があります。次の例は、完全修飾パスとファイル名を引用
符で囲んだコマンド例です。
メモ:2 文字の国番号を除き、その他のすべてのパラメータ値は文字列です。パラメータは(必須)と指定されている場合のみ必要です。
メモ:このコマンドは FTP プロトコルを使用して RAC ファームウェアと通信します。コマンドは、ファイアウォールソフトウェアがインストールされている場合、失敗することがあります。
「名前=値」のペア
説明
commonname=<テキスト>
証明書を要求する、システムを他のシステムと区別する固有のテキスト文字列を入力します(必須)。
countrycode=<テキスト>
システムが所在する国を表す 2 文字の国番号。ISO 標準 3166 を参照してください(必須)。
emailaddress=<テキスト>
システムの電子メールアドレス。
file=<テキスト>
生成する CSR の絶対パス名、またはファイル名(拡張子付き)(必須)。ファイル名のみを提供した場合は、CSR ファイルは現在作業中のディレクトリに置かれます。
locality=<テキスト>
システムが所在する市の名前またはその他の場所名。
orgname=<テキスト>
所属組織名(必須)。
orgunit=<テキスト>
証明書を申し込んでいる組織内の部署または支部の名前(必須)。
state=<テキスト>
州または都道府県の名前。