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omconfig chassis memorymode
omconfig chassis memorymode コマンドを使用して、メモリエラーが発生したときにシステムのメモリで使用する冗長性モードを指定します。
冗長メモリを使うと、現在使用中のモジュールに許容できないエラーが検出されたときに、システムを使用できる他のメモリモジュールに切り替えることができます。omconfig chassis
memorymode コマンド を使用すると、冗長性を無効にすることができます。冗長性を無効にすると、システムが使用しているモジュールにエラーが発生したときに、使用できる他のメモリモジュール
に切り替えないようにシステムに指示を出すことになります。冗長性を有効にする場合、スペア、ミラー、および RAID の中から選択する必要があります。
スペアモードを使用すると、訂正可能なメモリイベントが検出されたときにシステムメモリのバンクが無効になり、スペアバンクが有効になって、オリジナルバンクのデータがすべてスペアバンクにコピ
ーされます。スペアバンクには、少なくとも 3 つの同一メモリのバンクが必要です。オペレーティングシステムはスペアバンクを認識しません。
ミラーモードは、訂正不可能なメモリイベントが検出されたときに、メモリの冗長コピーに切り替えます。ミラーリングされたメモリに切り替えた後、システムは次回再起動時までオリジナルのシステムメ
モリに切り替わりません。このモードではオペレーティングシステムはインストールされているシステムメモリの半分を認識しません。
RAID モードでは、メモリチェックとエラー回復のレベルが向上しますが、メモリ容量が低下します。
表4-11 は、コマンドの有効なパラメータを表示しています。
表 4-11.omconfigchassismemorymode
omconfig chassis remoteaccess
omconfig chassis remoteaccess コマンドを使用して次を設定します。
l ローカルエリアネットワーク(LAN)上のリモートアクセス。
l インストールされている BMC または RAC 用のシリアルポート。
l シリアルオーバー LAN 接続の BMC または RAC。
l シリアルポートのターミナル設定。
l LAN 接続におけるシリアルの詳細設定。
l BMC または RAC ユーザーの情報。
次のように入力します。
omconfig chassis remoteaccess
omconfig chassis remoteaccess コマンドからの出力には、有効な設定の一覧が表示されます。表4-3 は、有効なパラメータを表示します。
表 4-12.omconfigchassisremoteaccess
led=identify
flash=off | on
time-out=<n>
シャーシ識別 LED をオフまたはオンに設定します。LED が点滅するタイムアウト値を秒数で設定します。
「名前=値」のペア 1
説明
index=<n>
メモリモジュールが常駐するシャーシ番号(デフォルトはメインシステムシャーシのシャーシ 0 です)。
redundancy=spare | mirror |
disabled | raid5
Spare は訂正可能なメモリイベントを持つメモリモジュールを無効にし、エラーがあったモジュールのデータをスペアバンクにコピーします。
Disabled は、訂正不可能なメモリイベントが検出されたときにシステムでその他のメモリモジュールを使用しないことを示します。
Mirror は、エラーのあったモジュールに訂正不可能なメモリイベントが検出された場合、システムをミラーリングされたメモリのコピーに切り替えます。ミラーモー
ドでは、オペレーティングシステムはシステムが再起動されるまでオリジナルのモジュールに戻りません。
RAID5 はシステムメモリの設定方法です。これは理論的には、ハードドライブのストレージシステムで使用される RAID 5 モードに似ています。このメモリモード
では、メモリチェックとエラー回復のレベルが向上しますが、メモリ容量が低下します。サポートしている RAID モードは、循環パリティの RAID レベル 5 ストライ
ピングです。
メモ:このコマンドは、PowerEdge x8xx および x9xx のシステムにのみ適用可能です。
メモ:ユーザー情報を設定するには、ユーザー ID を入力する必要があります。
「名前=値」のペア 1
config=
「名前=値」のペア 2
説明
config=advsol
characcuminterval=number
number:文字累積間隔を 5 ミリ秒に設定します。
charsendthreshold=number
number:文字数を設定します。BMC は、この文字数(以上)がベースボードシリアルコントローラから BMC
に受け入れられるとすぐに自動的にこの文字数が含まれたシリアルオーバー LAN データパケットを送信します。
config=nic
enable=true | false
true:IPMI オーバー LAN を有効にします。