Users Guide
SNMP トラップを管理ステーションに送信するシステム設定
ServerAdministratorは、センサーやその他のモニタパラメータの状態変化に応じて SNMP トラップを生成します。 SNMP トラップが管理ステーションに送信されるためには、ServerAdministratorの
トラップ送信先を 1 つまたは複数設定する必要があります。
ServerAdministratorを実行しているシステムで管理ステーションにトラップを送信するように設定するには、SNMP エージェント設定ファイル、 /etc/snmp/snmpd.conf を編集して次の手順を実行しま
す。
1. 次の行をファイルに追加します。
trapsink IP アドレス コミュニティ名
「IP アドレス」は 管理ステーションの IP アドレスを、「コミュニティ名」 は、SNMP コミュニティ名を表します。
2. SNMP 設定の変更を有効にするには、次のように入力して SNMP エージェントを再起動します。
service snmpd restart
対応 SUSE Linux Enterprise Server オペレーティングシステム環境のシステムでの SNMP エージェントの設定
ServerAdministratorは ucd-snmp または net-snmp エージェントによって提供された SNMP サービスを使用します。 リモートホストから SNMP アクセスを有効にするための SNMP エージェントの
設定、コミュニティ名の変更、セット操作の有効化、および管理ステーションへのトラップの送信が可能です。 IT Assistant などの管理アプリケーションと正しく相互作用するように SNMP エージェントを
設定するには、次項で説明する手順に従ってください。
ServerAdministratorSNMPインストール処置
ServerAdministratorSNMPは、SNMP Multiplexing(SMUX)プロトコルを使った SNMP エージェントと通信を行います。 ServerAdministratorSNMPは SNMP エージェントに接続するとき、SNMP
エージェントを SMUX ピアとして識別するオブジェクト識別子を SNMP エージェントに送信します。 このオブジェクト識別子は SNMP エージェントとともに設定される必要があるため、
ServerAdministratorはインストール中、SNMP エージェント設定ファイル(/etc/snmpd.conf または /etc/snmp/snmpd.conf)が存在しない場合、これを追加します。
smuxpeer .1.3.6.1.4.1.674.10892.1
リモートホストからのSNMP アクセスを有効にする
SUSE Linux Enterprise Server オペレーティングシステムのデフォルトの SNMP エージェント設定は、「パブリック」コミュニティに対してローカルホストからのみによる MIB ツリー全体へ読み取り専用
のアクセスを与えます。 ServerAdministratorシステムを正しく検知し、管理するために、この設定では他のホストで実行される IT Assistant などの SNMP 管理アプリケーションが許可されていませ
ん。 インストール中、ServerAdministratorがこの設定を検知すると、メッセージをオペレーティングシステムのログファイル /var/log/messages にログし、ローカルホストへの SNMP アクセスの制約
を指示します。 リモートホストから SNMP 管理アプリケーションを使ってシステムを管理する場合は、リモートホストからの SNMP アクセスを有効にするために、SNMP エージェントを設定する必要があ
ります。
特定のリモートホストから ServerAdministratorを実行中のシステムへの SNMP アクセスを有効にするには、SNMP エージェント設定ファイル /etc/snmpd.conf または /etc/snmp/snmpd.conf を
編集し、次の手順を実行してください。
1. 次の行を探します。
rocommunity public 127.0.0.1
2. 127.0.0.1 をリモートホストの IP アドレスに書き換えてこの行を編集またはコピーします。 編集後の行は次のようになります。
rocommunity public IP_address
3. SNMP 設定の変更を有効にするには、次のように入力して SNMP エージェントを再起動します。
/etc/init.d/snmpd restart
すべてリモートホストから ServerAdministratorを実行中のシステムへの SNMP アクセスを有効にするには、SNMP エージェント設定ファイル /etc/snmpd.conf または /etc/snmp/snmpd.conf を編
集し、次の手順を実行してください。
1. 次の行を探します。
rocommunity public 127.0.0.1
メモ:SUSE Linux Enterprise Server(バージョン 9)では、SNMP エージェントの設定ファイルは /etc/snmpd.conf に配置されています。 SUSE Linux Enterprise Server(バージョン 10)で
は、SNMP エージェントの設定ファイルは /etc/snmp/snmpd.conf に配置されています。
メモ:SNMP 設定の詳細については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
メモ:セキュリティ上の理由から、SNMP のアクセスを可能な限り特定のリモートホストに制限することをお勧めします。
メモ:各リモートホストに対し rocommunity 指令を追加することにより複数の特定リモートホストからの SNMP アクセスを有効にできます。