Users Guide
omconfig system
omconfig system コマンドを使って、ログのクリア、シャットダウン方法の決定、所有コストの初期値設定および編集、ハング状態にあるオペレーティングシステムの対応方法決定などが実行できま
す。
omconfig system alertaction
omconfig system alertaction コマンドを使って、コンポーネントに警告またはエラーイベントが発生した場合の対応方法を決定します。
警告処置の定義
警告処置とは、指定した条件が満たされた場合にシステムが実行する操作です。 警告処置は、イントルージョン、ファン、温度、電圧、電源装置、メモリ、および冗長に関し警告またはエラーイベ
ントが発生した場合、どのように対処するかを事前に決定するものです。
たとえば、ファンプローブの最小警告しきい値が 600 RPMである場合、システムのファンプローブがファン 300 RPM を読み取ると、システムはファンプローブ警告を発生します。 警告処置設定によ
って、このイベントの通知方法が決定されます。 警告またはエラー範囲内にある温度、電圧、および電流プローブ読み取り値に対して警告処置を設定することもできます。
警告処置を設定する構文
警告処置を設定するには 2 つの 「名前=値」のペアが必要になります。 最初の「名前=値」のペアはイベントタイプです。 2 番目の「名前=値」のペアはこのイベントで実行する操作です。 たと
えば、次のコマンドを参照してください。
omconfig system alertaction event=powersupply broadcast=true
この場合、イベントは電源装置エラーで、操作は全ての Server Administrator ユーザーへのメッセージ送信です。
使用できる警告処置
表4-19 は、警告処置の設定が可能なコンポーネントの警告処置を表示します。
表 4-19.警告イベントとエラーイベントに設定できる警告処置
警告処理を設定できるコンポーネントとイベント
表4-20 では警告処置を設定できるコンポーネントとイベントを一覧表示します。 コンポーネントはアルファベット順に表示しますが、警告イベントは常にコンポーネントのエラーイベントより先に表示しま
す。
表 4-20.警告処置の設定可能なイベント
omconfig preferences useraccess enable=user
Server Administrator アクセスをユーザー、パワーユーザーおよびシステム管理者に与え
ます。
最も制限のないユーザーアクセスです。
omconfig preferences useraccess
enable=poweruser
Server Administrator アクセスをパワーユーザーとシステム管理者に与えます。
ユーザーレベルのアクセスのみを除外しま
す。
omconfig preferences useraccess enable=admin
Server Administrator アクセスをシステム管理者に のみ与えます。
最も制限的なユーザーアクセスです。
警告処置 の設定
説明
alert=true | false
true: システムのコンソール警告を有効にします。 有効になると、Server Administrator を実行しているシステムに取り付けられたモニタの画面表示上に警告メッセージ
が表示されます。
false: システムのコンソール警告を無効にします。
broadcast=true |
false
true: システム(Windows)にドライブがマップされているユーザー、またはシステム(Linux)にログインしている全ユーザーに、メッセージまたは警告がブロードキャ
ストされるようにします。
false: 警告送信を無効にします。
clearall=true
このイベントの処置をすべてクリアします。
execappath=<文字列
>
このウィンドウに説明されるコンポーネントのイベントが発生した場合に実行するアプリケーションの完全パスとファイル名を設定します。
execapp=false
実行可能なアプリケーションを無効にします。