Users Guide
Core Service 1.x.x
Instrumentation Service Integration Layer 1.x.x
Storage Management Service Integration Layer 1.x.x
Server Administrator 5.x.x
omdiag chassis
omdiag chassis コマンドを使用すると、メモリ、NIC、PCI、ポートなどストレージコンポーネント以外のシステムのテストを実行できます。
omdiag chassis-?
omdiag chassis -? コマンドを使用すると、システムのすべてのシャーシコンポーネントを表示できます。
omdiag chassis cmos
omdiag chassis cmos コマンドを使用すると、CMOS 設定のシステム設定情報をテストできます。 次のテストを実行します。
l チェックサムテスト — CMOS メモリのチェックサムテストを行い、破損しているバイトがないか判定します。 このテストでは CMOS メモリをスキャンし、チェックサム範囲から読み取ったバイト
のチェックサムを計算します。 計算結果は CMOS メモリに保存されている結果と比較されます。 一致する場合は、テストに成功です。一致しない場合は、エラーが記録されます。
omdiag chassis memory
omdiag chassis memory コマンドを使用すると、システムの RAM をテストできます。 次のテストを実行します。
l パターンテスト — データパターンテストを使用して、システムのメモリを調べます。 これらのパターンを使って、メモリのストレージの整合性とデータを正確に保存する能力をテストします。 この
テストでは、パターンをメモリ内の各バイトに書き込んでパターンを読み取ります。 これで、データパス、エラー修正回路、メモリデバイスなどが正常に動作していることを確認します。
omdiag chassis modem
omdiag chassis modem コマンドを使用すると、すべてのモデムでテストを実行できます。
l モデムテスト — モデムに一連の AT コマンドの組を送り、モデムが動作しているか調べます。 AT コマンドセットは、モデムが実行する業界標準の命令セットです。
モデムテストは以下のテストを実行します。
¡ Hayes 標準コマンドテスト — Hayes 標準コマンドセットを使用してモデムの機能を実行して診断します。 Hayes 標準コマンドがモデムに書き込まれて結果コードが確認され、テキ
ストまたは数字で表示されます。 このテスト中は、異なるモデム間で共通する重要なコマンドのみが使用されます。
¡ Hayes 拡張コマンドテスト — Hayes コマンドの拡張コマンドグループを使用してモデムの機能を調べて診断します。 Hayes 拡張コマンドがモデムに書き込まれて結果コードが確認
され、テキストまたは数字で表示されます。 このテスト中は、異なるモデム間で共通する重要なコマンドのみが使用されます。
¡ S レジスタテスト — 選択された範囲の S レジスタ を使用してモデムの機能を調べて診断します。 テストによって、現在の S-register 値を保存し、新しい値を設定し、新しい値が読み
取り可能で正しいことを確認して、元の値を復元します。 結果コードが確認され、テキストまたは数字で表示されます。
l Broadcom モデムテスト — 外付けモデム(たとえばシリアルポートに接続しているモデム)と内蔵モデム(たとえば PCI スロットに接続しているモデム)の両方に使用します。
Broadcom モデムは次のテストを実行します。
メモ: モジュラシステムのサーバモジュールに CLI コマンドを実行すると、「シャーシ」 はサーバモジュールのみを参照します。
メモ: このテストを実行する前に、他のすべてのプログラムをシャットダウンしてください。
メモ: メモリテストの要求をサポートするには、十分なスワップ容量(移動または再設定時に使用する一時的なストレージ容量)が必要です。
メモ: このテストでは、冗長メモリのサポート(スペアバンクまたはミラーリング)を備えたシステムのオペレーティングシステムにあるメモリのみをチェックします。
メモ: このテストはアナログ通信回線(普通の電話回線)で実行され、ケーブルや DSL モデムはテストできません。 現在、ケーブルモデムや DSL モデムをテストは提供されていませんが、ケ
ーブルまたは DSL のインターネット接続はテストできます。 ケーブルモデムまたは DSL モデムを使ったインターネット接続をテストするには、ネットワークテストを使用する必要があります。
メモ: このテストを実行する前に、他のすべてのプログラムをシャットダウンしてください。 他のプログラムがモデムを使用中の場合は、テストが実行されず、結果 ウィンドウに「実行できません」
と表示されます。
メモ: モデム診断テストを実行して最良の結果を出すには、必要に応じて正しいモデムドライバをインストールする必要があります。 Red Hat Enterprise Linux 環境のシステムで
は、setserial コマンドを使用すると、ドライバなしでモデムを設定できる場合もあります。
メモ: 正しくインストール / アンインストールされていないために、モデムドライバのある Windows レジストリが破損している場合は、モデム診断で予想外の結果が生じる可能性があり
ます。