Users Guide

iDRAC に設定された iDRAC ユーザー パスワード ポリシーに従ってパスワードを入力していることを確認します。また、iDRAC
でサポートされている文字を使用していることを確認します。
3. ［適用］をクリックします。
ハードウェアコンポーネントの冗長性の正常性—
Proactive HA
Proactive HA は、OMIVV で動作する vCenter 機能です。Proactive HA を有効にすると、この機能がホスト内でサポートされるコン
ポーネントの冗長性の正常性の低下に基づいてプロアクティブに対応することによりワークロードを保護します。
サポートされるホスト コンポーネントの冗長性の正常性ステータスを評価した後で、OMIVV アプライアンスは、vCenter Server の
正常性ステータスをアップデートします。Proactive HA は、PSU、ファン、IDSDM およびメモリーの冗長性をサポートするプラッ
トフォーム上でのみ使用できます。Proactive HA 機能は、冗長性を設定できない PSU ではサポートされていません（たとえば、ケ
ーブル接続式 PSU）。
メモリー コンポーネントは、iDRAC9 ベースのサーバーにのみ適用されます。これは、アドバンス ECC モード、ミラー モード、
スペア モード、アドバンス ECC モードのスペア、および Dell 耐障害性モードのメモリー動作モードの BIOS 設定で構成されたサー
バーのみです。クラスターには、同種のクラスターと iDRAC9 ベースのホストを配置することをお勧めします。メモリーの冗長性
がサポートされていないため、OMIVV は iDRAC8 以前のホストを管理できません。
ホストでメモリーの冗長性が無効になっている場合、ホストはメモリー フィルターに移動されます。メモリー コンポーネントは
メモリー フィルター内に存在するホストには適用されません。メモリーに障害が発生した場合でも、メモリー フィルター内に存
在するホストに対してはアクションは実行されません。ただし、OMIVV は引き続き残りのコンポーネントを監視します。
PowerEdge MX シャーシのホストの場合、メモリー コンポーネントは、ホストが OMIVV でホスト認定資格プロフィールを使用し
て管理されている場合にのみ適用されます。
メモリー コンポーネントについては、初期化、ポーリング、SNMP イベントの実行中に冗長性の正常性ステータスのチェックが行
われます。ホストでコンポーネントの冗長性の状態が無効になっている場合、次回のポーリング サイクル中、または任意のイベン
トが発生したときに、ホストはメモリー フィルターに移動されます。コンポーネントの冗長性ステータスが有効になると、次回の
ポーリング サイクル中に、ホストはメモリーフィルターから移動されます。ホストがメモリー フィルターから移動された場合、
または何らかのイベントが発生した場合、OMIVV はホスト内に存在するメモリー コンポーネントを管理します。メモリー動作モ
ードの詳細については、『Dell EMC PowerEdge
サーバーのインストールおよびサービス マニュアル 』の「［モード固有のガイドラ
イン］」トピックを参照してください。
イベントは、vSphere Client の［イベント］ページおよび OMIVV のログ ページに表示されます。
サポートされるコンポーネント（電源装置、ファン、IDSD、メモリー）に対して使用される冗長性の正常性ステータスは次のとお
りです。
● 正常（情報）— コンポーネントが通常通りに動作しています。
● 警告（中程度の劣化）— コンポーネントに重大ではないエラーが発生しています。中程度の劣化ステータスは、［イベント］
ページの［タイプ］列に、 警告 と表示されます。
● 重要（深刻な劣化）— コンポーネントには重大な障害があります。
● 不明 — Dell Inc プロバイダーからの Proactive HA の正常性アップデートを利用できないことを示します。不明の正常性ステー
タスは次の場合に発生することがあります。
○ Proactive HA クラスタに追加されるすべてのホストは、OMIVV が適切な状態に初期化されるまでの数分間は、不明な状態の
ままとなる場合があります。
○ vCenter サーバを再起動すると、OMIVV が再度適切な状態に初期化されるまで、Proactive HA クラスタのホストが不明な状
態となる場合があります。
OMIVV が、サポートされるコンポーネントの冗長性の正常性ステータスでの変更を検出した場合は（トラップまたはポーリング経
由で）、コンポーネントの正常性のアップデート通知が vCenter サーバに送信されます。ポーリングは毎時間実行され、トラップの
損失の可能性に対応するためのフェールセーフメカニズムとして使用できます。
メモ: イベントを設定する際は、［すべてのイベントを掲載する］オプションをイベント掲載レベルとして選択することをお勧
めします。イベント設定の詳細については、「イベントとアラームの設定 、p. 103」を参照してください。
Proactive HA のイベント
Proactive HA の VMware でサポートされるコンポーネントに基づいて、vCenter による登録中に Dell Inc プロバイダによって次のイ
ベントが登録されます。
92 OMIVV アプライアンス設定の管理