Users Guide
vCenter 設定の管理
イベントおよびアラームについて
[設定]ページで、ホストおよびシャーシのイベントとアラームを有効にしたり、イベント掲載レベルを選択したり、デフォルト ア
ラームを復元することができます。vCenter ごとにイベントとアラームを設定することも、すべての登録済み vCenter に対してイベ
ントとアラームを設定することもできます。シャーシに対応するイベントとアラームは vCenter に関連付けられます。
次に 4 つのイベント掲載レベルを示します。
表 8. イベント掲載レベル
イベント 説明
イベントは掲載しない OMIVV がイベントやアラートを関連付けられた vCenter に転送
しないようにします。
すべてのイベントを掲載する OMIVV が管理対象の Dell EMC ホストから受信する、非公式イ
ベントも含めてすべてのイベントを、関連付けられた vCenter
に掲載します。イベント掲載レベルとして[すべてのイベント
を掲載する]オプションを選択することをお勧めします。
重要および警告イベントのみ掲載する 重要または警告イベントのみを関連付けられた vCenter に掲載
します。
仮想化関連の重要、および警告イベントのみを掲載する ホストから受信する仮想化関連イベントのみを、関連 vCenter
に掲載します。仮想化関連イベントとは、仮想マシンを実行し
ているホストにとって最も重要であると Dell が選定したイベン
トです。
イベントとアラ
ームを設定する際に、重要なハードウェア アラームによって、OMIVV アプライアンスがホスト システムをメンテナ
ンス モードに切り替えることがあります。場合によっては、仮想マシンを別のホスト システムに移行します。OMIVV は、管理対
象ホストから受信したイベントを vCenter に転送し、それらのイベントのアラームを作成します。このアラームを使い、vCenter に
対し、再起動、保守モードまたは移行などの措置を起動できます。
たとえば、電源が故障しアラームが生成された場合、その結果の措置としてマシンがメンテナンス モードになり、ワークロードが
クラスター内の別のホストに移行されます。
クラスタ外のホスト、または VMware Distributed Resource Scheduling(DRS)が起動されていないクラスタにあるホストでは、重
要イベントのために仮想マシンはシャットダウンされる可能性があります。Dell アラームを有効にする前に DRS を有効にするこ
とをお勧めします。詳細に関しては、VMware マニュアルを参照してください。
DRS はリソース プール全体の使用率を連続的に監視し、使用可能なリソースをビジネス ニーズに従って各仮想マシンにインテリジ
ェントに割り当てます。重要なハードウェアイベントの際に仮想マシンが自動的に移行されるようにするには、DRS と Dell アラー
ムが設定されたクラスタを使用します。画面上のメッセージの詳細に記載されているのは、この vCenter インスタンスにある、影
響を受ける可能性のあるクラスターです。イベントとアラームを有効化する前に、クラスタが影響を受けるかどうか確認してくだ
さい。
初期設定のアラーム設定に戻すには、[アラームの復元]オプションを選択します。このオプションは、製品のアンインストールと
再インストールを行わずにデフォルトのアラーム設定を行うことができる便利なオプションです。インストール以降に Dell EMC ア
ラーム設定が変更された場合、[アラームの復元]で元に戻すことができます。
メモ: Dell イベントを受信するには、必要なイベントを iDRAC、CMC、および管理コントローラーで有効にします。
メモ: OMIVV は、ホストが仮想マシンを実行するのに不可欠な仮想化関連イベントを予め選択します。Dell ホストアラームはデ
フォルトで無効にされています。Dell EMC アラームを有効化する場合、クラスタは DRS を使って、重要イベントが送られる仮
想マシンの移行を自動的に行うようにしなければなりません。
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