Users Guide
ハイパーバイザーの展開
OMIVV では、ハイパーバイザーを導入し、vCenter 内の指定されたデータセンターとクラスタに追加するとともにサポートされるベ
アメタルサーバで次のコンポーネントを設定することができます。
• 起動順序の設定
• RAID 設定
• BIOS 設定
• iDRAC 設定
PXE を使用することなく VMware vCenter を使用して、ベアメタルサーバでハードウェアプロファイル、システムプロファイル、
および Hypervisor プロファイルを作成できます。
メモ: Hypervisor を展開するとき、第 14 世代以降のサーバにはシステムプロファイルを使用することをお勧めします。
ハードウェアをプロビジョニングし、展開を実行するには、物理サーバが展開ウィザードに表示されることを確認します。すべての
物理サーバが次の要件に沿っていることを確認します。
• 『OpenManage Integration for VMware vCenter Compatibility Matrix』(OpenManage Integration for VMware vCenter の互換性マト
リックス)で利用できる特定のハードウェアサポート情報を満たす。
• iDRAC ファームウェア、Lifecycle Controller、および BIOS の対応最小バージョンを満たす。具体的なハードウェアサポート情報
については、『OpenManage Integration for VMware vCenter Compatibility Matrix』(OpenManage Integration for VMware vCenter の
互換性マトリックス)を参照してください。
• 展開後は手動で PCI スロットの NIC を設定します。アドオンの NIC を使用している場合は、システムでホストのマザーボード
上の LAN(LOM)またはネットワークドーターカード(NDC)が有効化されネットワークに接続されている必要があります。
• IDSDM のストレージ仕様を満たす。IDSDM のストレージ仕様を把握するには、VMware のマニュアルを参照してください。
BIOS から IDSDM を有効にしていることを確認してから、OMIVV とともにハイパーバイザーを展開します。OMIVV では、IDSDM
またはローカルハードドライブでの展開が可能です。
• vCenter と iDRAC が異なるネットワークに接続されている場合、vCenter のネットワークと iDRAC のネットワーク間にルートが
あることを確認します。
• 再起動時にシステムインベントリを収集(CSIOR) が有効になっていることを確認します。また、自動 / 手動検出を開始する
前に、システムの電源を完全に切断してからシステムに電源を入れ(ハード再起動)、取得データが最新のものであることを確
認します。
• 自動検出とハンドシェイクオプションが工場出荷時に事前設定された Dell EMC サーバの注文をクリックします。サーバでこの
オプションが事前設定されていない場合、手動で OMIVV IP アドレスを入力するか、この情報を提供するようローカルネット
ワークを設定する必要があります。
• ハードウェアの設定に OMIVV が使用されない場合は、ハイパーバイザーの展開開始前に、次の条件が満たされていることを確
認します。
○ 仮想化テクノロジ(VT)フラグを BIOS で有効にしている。
○ オペレーティングシステムのインストールで、システムの起動順序を起動可能な仮想ドライブまたは IDSDM に設定してい
る。
• ハードウェア設定に OMIVV を使う場合は、BIOS 設定がハードウェアプロファイルの一部でなくても、VT の BIOS 設定は自動的
に有効化されていることを検証します。仮想ドライブがターゲットシステムにまだ存在していない場合は、Express/Clone RAID
の設定が必要になります。
• すべての Dell ドライバを含むカスタム ESXi イメージが、展開で使用可能なことを確認します。正しいイメージは
Support.dell.com(デルの ドライバおよびダウンロード ページに移動します)から見つけることができます。次に、展開プ
ロセス中に OMIVV がアクセスできる CIFS または NFS 共有の場所にカスタムイメージを保存します。本リリース向けの対応
ESXi バージョンの最新リストは、『OpenManage Integration for VMware vCenter Compatibility Matrix』(OpenManage Integration for
VMware vCenter の互換性マトリックス)を参照してください。正しいイメージを使用するには、「カスタム Dell ISO イメージの
ダウンロード」を参照してください。
• 参照ハードウェアプロファイルで BIOS モードを選択していることを確認してから、ハイパーバイザプロファイルを適用します。
これは、OMIVV では、ターゲットサーバ上でハイパーバイザーを自動展開するために、BIOS モードのみをサポートしているから
です。ハードウェアプロファイルが選択されていない場合は、手動で起動モードを BIOS に設定し、サーバを再起動してからハ
イパーバイザプロファイルを適用するようにしてください。
サーバが PowerEdge 第 12 世代サーバより前のバージョンの場合、展開プロセスは次のタスクを実行します。
• ターゲットシステムに OMSA パッケージをインストールします。
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