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SmartFabric サービス
SmartFabric サービスは、PowerEdge MX プラットフォーム用に設計された Ethernet スイッチ上で実行されている、Dell EMC
Networking OS10 Enterprise Edition の機能です。
SmartFabric は、サーバ、スイッチ、論理リソース、ネットワーク、テンプレート、アップリンクなどの物理リソースの集合を含む
論理エンティティです。SmartFabric サービスモードでは、スイッチはシンプルなレイヤー 2 入出力統合デバイスとして動作し、ネ
ットワーク機器ベンダーとの完全な相互運用性を実現します。
SmartFabric には次の機能があります。
• データセンターの近代化
○ I/O アグリゲーション
○ プラグアンドプレイによるファブリックの導入
○ 単一の論理スイッチのような、ファブリック内のすべてのスイッチを管理する単一のインタフェース
• ライフサイクル管理
○ ファブリック全体のファームウェアアップグレードのスケジュール
○ 自動またはユーザーによる最後の既知の状態への強制ロールバック
• ファブリックの自動化
○ 選択された物理トポロジによるコンプライアンス確保
○ VLAN と優先度の割り当てに基づいたポリシーベースのサービス品質(QoS)
○ ファブリックの誤設定およびリンクレベルの障害の自動検出
○ 障害除去のためのファブリック自動修復
• 障害の修復
○ リンクに障害が発生した場合、すべてのスイッチ間リンク全体の帯域幅を動的に調整
フルスイッチモードとは異なり、ほとんどのファブリック設定は、OME-Modular を使用して実行されます。
自動 QoS の詳細については、「SmartFabric VLAN 管理および自動 QoS」を参照してください。
動作モードの変更
フルスイッチモードとファブリックモードの両方で、OME–Modular インタフェースを使用して行った設定変更はすべて、モードを
切り替えても保持されます。フルスイッチモードでスイッチの設定を行うには、ファブリックモードおよび OS10 CLI におけるすべ
てのスイッチ設定に GUI を使用することをお勧めします。
MX9116n ファブリック スイッチ エンジンまたは MX5108n Ethernet スイッチで、ファブリック スイッチ モードとファブリック モ
ードを切り替えるには、OME–Modular GUI を使用して、そのスイッチでファブリックを作成します。そのスイッチがファブリック
に追加されると、ファブリックモードに自動的に変更されます。フルスイッチからファブリック モードに変更すると、ファブリッ
ク モードでサポートされている設定のサブセットを除く、すべてのフルスイッチ CLI 設定の変更が削除されます。
スイッチをファブリックからフルスイッチモードに変更するには、ファブリックを削除する必要があります。その時点で、すべて
のファブリック GUI の設定が削除されます。ただし、ファブリック CLI コマンド(ホスト名、SNMP 設定など)のサブセットでサ
ポートされている設定と、ポートインタフェース、MTU、速度、およびオートネゴシエーションモードに加えた変更は、削除されま
せん。ポートインタフェースの変更には、管理者の shutdown/no shutdown 状態は含まれません。
メモ: ファブリックのスイッチ交換中に、ファブリック名とファブリック説明文字列に古いスイッチのサービス タグが含まれ
ている場合は、ノードの交換中に、サービス タグが新しいスイッチのサービス タグに置き換えられます。
トピック:
• SmartFabric モードで動作する場合のガイドライン
• SmartFabric ネットワークトポロジ
• スイッチ間ケーブル接続
• アップストリームネットワークスイッチの要件
• NIC チーミングの制限
• SmartFabric モードで使用可能な OS10 CLI コマンド
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