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MX の拡張性の高いファブリック アーキテクチ
ャ
拡張性の高いファブリックアーキテクチャは、複数の MX7000 シャーシを単一のネットワークドメインに接続し、ネットワークの
観点から単一の論理シャーシのように動作します。MX の拡張性の高いファブリック アーキテクチャは、次のようなマルチシャー
シ Ethernet を提供します。
• 各サーバー スレッドへの複数の 25 Gb Ethernet 接続
• イーストウェストのオーバーサブスクリプションがない
• 「any-any」の低レイテンシー
• 最大 10 台の MX7000 シャーシに拡張可能
• 柔軟なアップリンク速度
• ラックサーバなどの PowerEdge MX 以外のデバイスのサポート
詳細については、www.dellemc.com にある『PowerEdge MX I/O
ガイド
』を参照してください。
アーキテクチャの概要
拡張性の高いファブリックは、2 つの主要コンポーネントで構成されています。MX9116n ファブリッ クスイッチング エンジン
(FSE)のペアと、リモート シャーシを FSE に接続するために使用される追加の MX7116n ファブリック エクスパンダー モジュール
(FEM)のペアです。これはハードウェア対応アーキテクチャで、スイッチがフルスイッチ モードまたはファブリック モードで実行
されているかどうかに関係なく適用されます。拡張性の高いファブリックでは、合計 10 台の MX7000 シャーシがサポートされてい
ます。
ファブリックスイッチングエンジン
FSE には、スイッチング ASIC とネットワーク オペレーティング システムが含まれます。FEM から受信したトラフィックは、正し
いスイッチ インターフェイスに自動的にマッピングされます。各 NIC ポートには NIC から FEM を経由し FSE に至る専用の 25
GbE レーンがあるので、ポート対ポート オーバーサブスクリプションは発生しません。
ファブリックエクスパンダーモジュール
FEM は、コンピュートノードからイーサネットフレームを取得し、それらを FSE に、FSE からコンピュートノードに送信します。
FEM でスイッチング ASIC またはオペレーティング システムが動作していないため、レイテンシーが低くなります。FEM は FSE に
は見えないため、管理する必要は一切ありません。
デュアルポート NIC を使用する場合は、FEM の最初のポートだけが FSE に接続されている必要があります。2 番目のポートは使用
されません。
FEM を FSE に接続する場合、覚えておくべき一般的なルールは次のとおりです。
• スロット A1 の FEM はスロット A1 の FSE に接続します
• スロット A2 の FEM はスロット A2 の FSE に接続します
• スロット B1 の FEM はスロット B1 の FSE に接続します
• スロット B2 の FEM はスロット B2 の FSE に接続します
トピック:
• 推奨される物理トポロジ
• 制約事項およびガイドライン
• 推奨される接続順序
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