Users Guide
Table Of Contents
- PowerEdge MX7000シャーシ用Dell EMC OpenManage Enterprise-Modular Editionバージョン1.30.00 ユーザーズ ガイド
- 概要
- PowerEdge MXソリューションのファームウェアのアップデート
- OME-Modularのライセンス
- OME-Modular へのログイン
- ローカルユーザー、Active Directory ユーザー、または LDAP ユーザーとしての OME–Modular へのログイン
- シングル サインオンを使用したOME-Modularへのログイン
- OpenID Connectを使用したOME-Modularへのログイン
- OME-Modular ホームページ
- デバイス正常性の表示
- シャーシのセットアップ
- 初期設定
- シャーシの設定
- シャーシの管理
- シャーシグループ
- シャーシの電源制御
- シャーシのバックアップ
- シャーシの復元
- シャーシプロファイルのエクスポート
- シャーシフェールオーバーの管理
- シャーシのトラブルシューティング
- LED の点滅
- OME-Modular にアクセスするためのインタフェース
- シャーシハードウェアの表示
- シャーシアラートの表示
- シャーシのハードウェアログの表示
- OME-Modular の設定
- コンピュートスレッドの管理
- プロファイルの管理
- ストレージの管理
- テンプレートの管理
- ID プールの管理
- イーサネット IO モジュール
- MXの拡張性の高いファブリック アーキテクチャ
- SmartFabric サービス
- ネットワークの管理
- ファイバチャネル IOM の管理
- ファームウェアの管理
- アラートとログの監視
- 監査ログの監視
- 使用事例シナリオ
- トラブルシューティング
- IOM の推奨スロット構成
- 異なるOS10 DUPバージョンを使用したネットワーキング スイッチのアップグレード
- Upgrading networking switch using CLI
Identifier GUID-2C18F99C-1735-452C-B7C9-34358AAA85C5
Version 2
Status Translation Validated
リード シャーシのディザスター リカバリー
電源障害、ネットワークの損失、両方の MM の故障などの致命的な障害によって、リード シャーシがアクセス不可になる、また
は使用不可になる場合があります。このような場合は、バックアップを昇格させて障害が発生したリード シャーシから機能を引き
継がせ、システムの管理を続行することができます。
メモ: 新しいリードとしてバックアップ リードを昇格させると、その障害の影響を受けていないメンバー シャーシのグループ
管理機能が復元されます。ただし、障害が発生したリード シャーシ上で復元される機能の範囲は限定的です。復元は、障害が
発生したリード シャーシ内の障害の重大度に基づいて行われます。
リード シャーシの復元中は、次の点に注意してください。
1. バックアップ リード シャーシでの「昇格」タスクの実行前:
a. 「昇格」タスクは破壊的な動作であり、アクセスできないリード シャーシを復元する手段がない場合にのみ使用する必要が
あります。たとえばリード シャーシの部分的な障害で、応答しないのは管理モジュールのみでコンピュートは機能している
場合に昇格タスクを実行すると、リード シャーシ コンピュートでまだ実行されているワークロードが中断されます。機能
しているコンポーネント、つまり障害が発生したリードのコンピュートやネットワーク スイッチの場所を変える方法の詳細
については、このリストの項目 3. c「実働環境に移行する前に、障害が発生したリードを復元するために必要な手順」を参
照してください。
b. リード シャーシに障害が発生してアクセスできないことを確認した後、リモートでリード シャーシの電源をシャット ダウ
ンするか、またはシャーシをスタックから物理的に取り外してから、バックアップの「昇格」タスクを実行する必要があり
ます。昇格タスクの前に、リード シャーシの電源をオフにしなかった場合、またはスタックから取り外さなかった場合は、
バックアップを昇格した後で、障害または部分的な障害が発生したリード シャーシが再活性化され、複数のリードが存在す
る状態になることがあります。リードが複数存在することにより、グループの管理における混乱や干渉を生じる可能性があ
ります。
2. バックアップ リード シャーシでの「昇格」タスクの実行:
a. リード シャーシが稼働している場合、バックアップ シャーシの Web インターフェイスは「昇格」タスクをブロックしま
す。バックアップで昇格タスクを開始する前に、リードで障害が発生していてアクセス不可能であることを確認します。パ
ブリック ユーザー管理ネットワークでは到達できなくてもプライベート ネットワーク経由ではリードにアクセスできる場
合、バックアップは誤って「昇格」をブロックすることがあります。このような場合、OME-Modular RESTful API を使用し
て、昇格タスクを強制的に実行することができます。詳細に関しては、RESTful API のガイドを参照してください。
b. 「昇格」動作が開始されるとジョブが作成されます。グループ内のシャーシ数と復元される設定のサイズによって、このジ
ョブの完了には 10~45 分かかる可能性があります。
c. リード シャーシがアラートを外部の送信先に転送するように設定されている場合(E メール、トラップ、システム ログ)、
リードのダウン中にグループ内のコンポーネントが生成するアラートは、それぞれのハードウェアまたはアラート ログでロ
ーカルにのみ確認できます。リードの停止中は、設定された外部の送信先にリードを転送することはできません。停止と
は、リードの障害が発生した時点からバックアップの昇格が成功するまでの期間です。
3. 「昇格」タスク後の予期される動作:
a. バックアップ シャーシがリードになり、すべてのメンバー シャーシが、以前のリード シャーシ上にあったときと同じよう
にアクセスできるようになります。「昇格」タスクの後、古いリード シャーシへの参照が同じグループのメンバーとして存
在します。これらの参照が作成されるのは、リード シャーシの MM 障害時にも、古いリードで機能しているコンピュート
が中断されないようにするためです。
「昇格」タスクによってグループ内のすべてのメンバーが再検出されます。アクセスできないメンバー シャーシがあった場
合、そのメンバーもリード ホーム ページのリストに表示され、接続が切断されていることと、使用可能な修復オプション
が示されます。修復オプションを使用して、メンバー シャーシを再度追加するか、グループからシャーシを削除することが
できます。
b. すべてのファームウェア ベースラインやカタログ、アラート ポリシー、テンプレートまたは ID プール、およびファブリッ
クの設定は、障害が発生したリード シャーシと同じになるように復元されます。ただし、次のような例外と制限事項があり
ます。
i. バックアップのコピーに必要な 90 分の時間内に障害が発生したリードで設定が変更された場合、これらの設定はバック
アップに完全にコピーされない可能性があり、「昇格」タスクの後に完全には復元されません。
ii. テンプレート/ID プールに関連付けられている進行中のジョブと部分的にコピーされたジョブは、実行を続けます。以下
のいずれかのタスクを実行できます。
i. 実行中のジョブを停止します。
ii. ID プールの割り当てを回収します。
iii. ジョブを再起動して、テンプレートを再導入します。
iii. バックアップが新しいリードとして引き継ぐ前にリードの占有スロットに添付されていたテンプレートは、既存のスレ
ッドが取り外されたり再挿入されたりしても導入されません。導入させるには、管理者がテンプレートをスロットから
使用事例シナリオ 147