Users Guide
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コンポーネントの説明
Dell™OpenManage™ClientInstrumentationバージョン 7.6 ユーザーズガイド
表5-1 に、Dell 計装コンポーネント、その機能、デフォルトのインストール場所、その他の関連情報を記載します。
表 5-1計装コンポーネントに関する情報
注意: コンポーネントファイルを変更または削除すると、Dell OpenManage Client Instrumentation(OMCI)が使用できなくなる可能性があります。
メモ: %ProgramFiles% は、Program Files ディレクトリのパスを指す変数です。デフォルトでは C:\Program Files です。
コンポーネント
デフォルトのファイルの場所またはファイル名
機能に関する情報
CIM プロバイダ
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\DellWMI.dll
Microsoft Windows Management Instrumentation(WMI)サービス層から要求される情報へのアクセ
スを提供するモジュール。Managed Object Format(MOF)で指定された属性のデータを取得し、Common
Information Model Object Manager(CIMOM)でデータを公開します。
その機能の大半はクラスインスタンスの提供ですが、クライアントのシャットダウン、再起動、および BIOS フラッ
シュという 3 つの WMI メソッドも実装しています。
ディスク
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\DDisks.dll
IDE(Integrated Drive Electronics) および SCSI(小型コンピュータシステムインタフェース) SMART
(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)ドライブに関する情報を提供するデータプロパイ
ダダイナミックリンクライブラリ(DLL)。
SMBIOS
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\dsmbios.dll
SMBIOS(システム管理 BIOS)データテーブルからデータを取得して、SMI(システム管理割り込み)と CMOS
を使用して BIOS にシステムデータの読み書きを行うコンポーネント。
IAP
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\Iap.exe
Instrumentation Access Provider は、iap_routing_data.htm ファイルに設定情報を問い合わせ、ル
ックアップテーブルを作成して、データをデータプロバイダに転送するコンポーネント。BIOS アクセスのシリアル化
とデータの整合性を保証し、メモリとディスクの要求事項を軽減します。
IAP は、Windows サービスとして実行する実行可能ファイルで、OMCI によってインストールされる唯一のサー
ビスです。上位レイヤからの要求を下位の適切なコンポーネントプロパイダに転送する役目を果たします。また、コ
ンポーネント DLL(dsmbios.dll、 dpci.dll または dsysInfo.dll)が使用される間、それらのホスティングも行
っています。
WDM ドライバ
C:\WINNT\system32\drivers\omci.sys
(MicrosoftWindowsXPProfessionalの場合)
C:\Windows\System32\drivers\omci.sys
(MicrosoftWindowsVistaの場合)
各種コンポーネントにハードウェアへのアクセスを提供する WDM(Windows Driver Model)ドライバ。
PC カード
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\dpccard.dll
システムで使用されている PC カード(モデム、ローカルエリアネットワーク(LAN)、同期 RAM(SRAM)、フラッシ
ュメモリカードなどのリムーバブル I/O カード)に関する情報を提供するデータプロバイダ DLL。
PCI
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\dpci.dll
システムで使用されている Peripheral Component Interconnect(PCI)デバイス、PCI-PCI ブリッジ、
PCI カードバスブリッジなどに関する情報を提供するデータプロバイダ DLL。
pcidb.txt
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\Client
業界のほとんどの PCI デバイスをリストにします。
dcpcidev.txt
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\Client
Dell 固有の PCI デバイスリスト。
システムに関する
情報
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\dsysInfo.dll
他のデータプロバイダ DLL からは入手できないシステム固有の情報を提供するデータプロバイダ DLL。
イベント DLL
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\DEvents.dll
特定のイベントに割り当てられた COM(Component Object Model)オブジェクトのコレクションが含まれてい
る DLL。イベントモジュールは IAP やその他のコンポーネントと通信してシステムに関する情報を取得し、ユーザ
ーや管理者に通知する必要があるかどうかを判別します。
モニタ
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\dmonitor.dll
システムに連結しているモニタの情報を提供するデータプロバイダ DLL。
指示コンシューマ
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\IndiCons.dll
必要な指示を CIMOM にサブスクライブする DLL。イベントが検出された場合に、指示プロバイダによって提供さ
れます。プロバイダは指示を CIMOM に送信し、CIMOM がそれをサブスクライバに転送します。
指示コンシューマは指示を解析し、イベントに反応して、ユーザーへのイベント通知、スクリプトの実行、システムの
シャットダウンなどの特定の処理を実行できます。
指示プロバイダ
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\IndiProv.dll
複数のイベントソースで発生するイベントを定期的にポーリングし、イベントが検出された場合に指示を生成する
DLL。WMI が指示コンシューマ(サービス加入者)に転送する指示を WMI に提供します。指示プロバイダは、設
定した間隔でイベント状態チェッカーの COM インタフェースを呼び出してイベントを検出します。これらの状態チェ
ッカーはすべて DEvents.dll に実装されています。状態チェッカーはデータの IAP を呼び出し、返されたデータ
を調べてイベントを検出します。イベントの種類ごとに、対応する状態チェッカーがあります。
CIM-IAP データ
経路指定ファイル
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\cim_iap_data.htm
DellWMI.dll の設定情報が含まれた HTML ファイル。
CIM-Win32 デー
タルーティングファ
イル
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\cim_win32_data.htm
DellWMI.dll の設定情報が含まれた HTML ファイル。
DSMBIOS データ
ルーティングファイ
ル
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\dsmbios_data.htm
dsmbios.dll の設定情報が含まれた HTML ファイル。
IAP データルーテ
ィングファイル
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
Client\iap_routing_data.htm
iap.exe の設定情報が含まれた HTML ファイル。
Dell OMCI 名前
%ProgramFiles%\Dell\OpenManage\
クライアントシステムに \root\dellomci の名前空間を作成する MOF ファイル。