Users Guide
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既知の問題とよくあるお問い合わせ(FAQ)
Dell OpenManage ベースボード管理コントローラユーティリティ 4.4 ユーザーズガイド
既知の問題
よくあるお問い合わせ(FAQ)
このセクションでは、BMC 管理ユーティリティの使用に伴う既知の問題と、よくあるお問い合わせを記載しています。
既知の問題
一般的な問題
l BMC 管理ユーティリティを使用してシステムの BMC に接続する前に、有効な BMC ユーザー名とパスワードを割り当てる必要があります。BMC 管理ユーティリティを使用してシステムの
BMC にログインするときに、有効な BMC ユーザー名とパスワードが指定しないと、デフォルトでヌルのユーザー名とパスワードが使用されるため、「ログインが承認されていません」というエラ
ーが発生します。
SOL プロキシに関する問題
l IP ポート 623 で SOL プロキシを使用すると、ウェブブラウザから接続できます。ただし、ウェブブラウザから接続した場合、SOL プロキシには文字化けした使用不能なデータが表示されま
す。アプリケーションを実行するには、ウェブセッションを閉じて Telnet 接続から接続する必要があります。
l Microsoft SAC はハードウェアの制御フローを実装していません。したがって、EMS SAC でコンソールリダイレクトが有効になっていると、破損したデータが表示されます。SAC はハードウェ
アのフロー制御を実装していないため、効率的に SOL プロキシを効果的に使用して EMS SAC へのコンソールリダイレクトをアクティブにすることができません。このため、文字がなくなって画
面出力が文字化けする場合があります。ボーレートを遅くすると、この状況が修正され、ユーザーの操作性も維持できます。
IPMI シェルに関する問題
l BMU がインストールされているディレクトリ以外のディレクトリから ipmish と入力すると、 MS-DOS から「コマンドが見つかりません」のエラーが返されます。これは、システムの検索パスに
BMU のインストールディレクトリが含まれていないからです。完全修飾パスを指定するか、最初に BMC ディレクトリに移動してからコマンドを実行すると、IPMISH を直接実行できます。また、
実行検索パスに BMU インストールディレクトリを手動で追加することもできます。
よくあるお問い合わせ(FAQ)
Q: IPMI シェルコマンドは IPMI コマンドに 1 対 1 で対応していますか?
A: IPMI シェルは、最もよく使われる IPMI コマンドだけを提供しています。つまり、一般的な管理タスクを実行するための限定的なコマンドのセットが含まれています。したがって IPMI シェルコマンド
は 1 対 1 で IPMI コマンドに対応していないこともあります。
Q: 複数の IPMI インスタンスに同時にアクセスしてシステムを管理できますか?
A: はい、システムの BMC で 複数の同時接続がサポートされていれば、複数の IPMI インスタンスにアクセスしてシステムを管理できます。
Q: SOL プロキシサーバーは同時に複数の接続を処理できますか?
A: はい、SOL プロキシサーバーごとに、最大 20 までの SOL プロキシ同時接続を処理できます。ただし、デフォルトでは、1 つのセッションしか許可されていません。solproxy.cfg を編集し、コメン
トタグを削除して max_session の値を増やしてください。
Q: 別のユーザーが使用している SOL セッションのロックは、どうすれば解除できますか?
A: システムの BMC では、一度に 1 つの SOL セッションしかサポートできません。新しい SOL プロキシセッションにアクセスする前に、現在のユーザーのセッションがタイムアウトするまで待つ必要
があります。セッションタイムアウトパラメータを設定する方法については、セッションのタイムアウトを参照してください。
Q: Microsoft Windows オペレーティングシステムに付属のターミナルエミュレーションソフトウェアを使ってコンソールに接続できないのは、なぜですか?
A: Windows に付属のハイパーターミナルのバージョンは、コンソールリダイレクトに必要な多くの機能を提供していません。HyperTerminal Private Edition 6.1 以降にアップグレードするか、
VT100 または ANSI エミュレーションモードの完全設定をサポートする他のターミナルエミュレーションソフトウェアを使用してください。
Q: スパニングツリーとはどんな機能ですか?
A: ほとんどの高品質ルーターは Rapid Spanning Tree Protocol(RSTP)を使用してパフォーマンスを最大化し、ループを排除しています。これが原因で、NIC をリセットするたびに、30 秒以上
の遅延が生じることがあります。リセットは BIOS POST、ドライバの初期化、および一部のネットワークソフトウェアのインストールと設定中などに発生します。IPMISH コマンドを実行している場合は、
遅延によってエラーが発生します。また、これが原因で SOL プロキシセッションが無効になることもあります。ルーターオプション edge-port(Dell PowerConnect)または port fast(Cisco)を有
効にして、遅延を軽減または排除するようにルーターを設定できます。これにより、リンクが不変になり、リアルタイムで最適化を処理できます。
Q: SOL プロキシを使用して コンソールリダイレクトの再起動とアクティブ化 コマンドを実行したのに、<F2> を押して BIOS 設定に入るオプションが表示されませんでした。
A: ネットワークスイッチでスパニングツリーが有効になっている場合、スパニングツリーチェックでネットワークにループがないことを確認するのに 30 ~ 40 秒かかります。この間、スイッチによるパケ
ット転送はブロックされています。したがってスパンツリーチェックが完了しなければソフトウェアは BMC と通信できません。エッジポートまたはポート高速ルーターでスパニングツリー機能が有効になっ