Users Guide
SOL プロキシは単純な telnet サーバーです。SOL プロキシを使用すると、telnet クライアントが LAN 通信チャネルを使用して、リモート管理化システムのハードウェア指定シリアルポートと対話
できます。「図3-15」を参照してください。SOL プロキシを使用すると、システム管理者は共有 LAN を介して BIOS 設定の表示や変更ができます。さらに、Linux シリアルコンソールと
Microsoft の EMS/SAC インタフェースを使用して管理下システムの BMC にアクセスできます。SOL プロキシは、管理下システムの BMC に対して帯域内またはシリアル接続をサポートしていま
せん。
リモートの管理下システムで、シリアルポートへの BIOS コンソールリダイレクトが有効になっていると、BIOS を使用してシステムコンソールの読み書きを行うアプリケーションは、その I/O が指定
の I/O ポートにリダイレクトされます。SOL がアクティブになると、BMC ファームウェアはシリアルポートに書き込まれたすべてのデータを読み取り、LAN パケットとして SOL プロキシに転送しま
す。次に、SOL プロキシはデータを TCP/IP パケットとして telnet クライアントに転送します。
逆に、telnet クライアントのキーボード処理はすべて SOL プロキシによって BMC に送信されます。その後、BMC はパケットをシステムのシリアル I/O ポートに書き込みます。
SOL プロキシの通信スキームを使用すると、管理下システムの BIOS 設定の表示と設定ができるほか、Telnet クライアントを使用して管理下システムをリモートでリセットすることもできます。SOL
プロキシはデーモンサービスとしてインストールされており、システムが起動するたびに自動的に起動します。SOL プロキシは一度に 1 つの telnet セッションのみに対応します。
SOL プロキシ機能には、さまざまな telnet クライアントを使用してアクセスできます。例:
l Windows 環境では、コマンドプロンプトウィンドウをコンソールとして使用できます。ただし、<F1> や <F2> などのファンクションキーは、Windows Server 2003 を実行しているシス
テムのクライアント以外では正しく動作しません。
l Windows 環境では、VT100 または ANSI エミュレーションモード(HyperTerminal など)をサポートしている telnet アプリケーションをコンソールとして使用することもできます。
l Linux 環境では、csh や ksh などのシェルをコンソールに使用するか、VT100 または ANSI エミュレーションモードをサポートしている telnet アプリケーションを使用できます。
コンソールリダイレクト中にターミナルブレーク関数を送信することもできます。この機能を使用するには、使用中の特定のターミナルプログラムがブレーク関数を送信する機能を備えていることが必要
です。たとえば、Linux telnet モードでブレーク信号を送信するには、次のように入力します。
Ctrl+]send brk<Enter>
Linux SysRq 関数は、ブレーク関数の使用によって有効にできる高度なデバック機能の 1 つです。この機能を使用する方法については、「BIOS の設定」を参照してください。SysRq 機能の詳
細については、「SOL プロキシ使用のシリアルコンソールリダイレクト 」を参照してください。
SOL プロキシで使用するために BIOS コンソールリダイレクトを有効にするには、以下の手順に従ってください。
l Dell x9xx および xx0x システムの場合は、コンソールリダイレクト 属性を COM2 のコンソールリダイレクトでオン にします。 xx1x システムでは、シリアル通信属性をCOM2 のコ
ンソールリダイレクトでオンに設定します。 このオプションは BIOS 設定 の シリアル通信 サブメニューにあります。
l PowerEdge x8xx システムの場合は、コンソールリダイレクト 属性を シリアルポート 1 に設定します。このオプションは BIOS 設定 の コンソールリダイレクト メニューにありま
す。シリアルポート 1 を BMCNIC に設定します。このオプションは BIOS 設定 の オンボードデバイス メニューにあります。
SOL プロキシの使用
メモ: ハードウェアとソフトウェアの要件や、ホストおよびクライアントシステムでコンソールリダイレクトを使用する手順など、コンソールリダイレクトの詳細については、システムの『ユーザ
ーズガイド』を参照してください。
注意: Microsoft Windows オペレーティングシステムのすべてのバージョンに Hilgraeve の HyperTerminal ターミナルエミュレーションソフトウェアが含まれています。
ただし、同梱のバージョンではコンソールリダイレクトに必要な機能が十分に提供されません。これらの代わりに、VT100 または ANSI エミュレーションモードをサポートして
いるターミナルエミュレーションソフトウェアを使用することができます。システムのコンソールリダイレクトをサポートしている完全な VT100 または ANSI ターミナルエミュレー
タの例として、Hilgraeve の HyperTerminal Private Edition 6.1 以降があります。
注意: SOL プロキシはローカルユーザーログインのみをサポートし、Active Directory
®
ログインはサポートしていません。Active Directory ログイン結果は 、認証エラー
となります。
メモ: ハイパーターミナルを使用する場合は、右端で 折り返す チェックボックスをオフにして、コンソールリダイレクトしたデータが破損または文字化けして表示されないようにする必
要があります。この機能をオフにするには、 ファイル ® プロパティ ® 設定 ® ASCII セットアップ ® ハイパーターミナルを使用する場合は右端で折 り 返 す の順に選択しま
す。
メモ: ハードウェアとソフトウェアの要件や、ホストおよびクライアントシステムでコンソールリダイレクトを使用する手順など、コンソールリダイレクトの詳細については、システムの
『ユーザーズガイド』を参照してください。
メモ: Telnet の設定は、管理下システムの設定と同じでなければなりません。たとえば、ボーレートとターミナルモードが一致する必要があります。