Users Guide
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BMC 管理ユーティリティの使用
Dell™OpenManage™ベースボード管理コントローラユーティリティ ユーザーズガイド
BMC 管理ユーティリティのインストール
インストール手順
IPMI シェル
SOL プロキシ
IPMItool
BMC 管理ユーティリティは、BMC が装備された Dell™システムのリモート管理と設定を可能にするソフトウェアアプリケーションを集めたものです。BMC 管理ユーティリティには以下のコンポーネ
ントが含まれています。
l コマンドラインインタフェース(IPMI シェルと IPMItool)
IPMI シェルと IPMItool は、IPMI バージョン 1.5 プロトコル以降を使用してリモートシステムの制御と管理を行うためのスクリプト可能なコンソールアプリケーションプログラムです。IPMI
シェルは BMC へのシリアルアクセスと LAN アクセスをサポートしています。IPMItool は BMC への LAN アクセスのみをサポートしています。
IPMI シェルは一般的な CLI モードかインタラクティブモードで使用できます。インタラクティブモードでは、サーバーとの専用接続が可能で、オペレーティングシステムの CLI からすべてのコ
マンドを使用できます。このモードで IPMI シェルを使用すると、操作性が向上し、接続と認証に必要な時間とトラフィックが減少します。IPMItool は CLI モードでのみ使用できます。
IPMI シェルおよび IPMItool では、1 つまたは複数の管理下システムをグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)ではなくコマンドラインシェルから管理できます。IPMI シェルまたは
IPMItool を使用して次のタスクを実行します。
¡ システム電源管理
¡ システム ID 制御
¡ イベントログへのアクセス
¡ システムセンサーへのアクセス
¡ リモート管理下システムのシリアルオーバー LAN の有効
l シリアルオーバー LAN プロキシ(SOL プロキシ)
SOL プロキシは、シリアルオーバー LAN(SOL)と IPMI プロトコルを使用してリモートシステムを LAN ベースで管理できるようにする Telnet デーモンです。Microsoft®Windows®
の HyperTerminal や Linux の Telnet など、標準的な Telnet クライアントアプリケーションを使用してデーモンの機能にアクセスできます。SOL はメニューモードでもコマンドモードでも
使用可能です。SOL プロトコルとリモートシステムの BIOS コンソールリダイレクトを組み合わせることで、システム管理者は管理下システムの BIOS 設定を LAN を介して表示したり変更し
たりできます。Linux シリアルコンソールと Microsoft の EMS/SAC インタフェースも SOL を使用して LAN でアクセスできます。
BMC 管理ユーティリティのインストール
BMC 管理ユーティリティは、管理ステーションにインストールして管理下システムの BMC にリモート接続します。 図3-1を参照してください。
インストールの必要条件
BMC 管理ユーティリティを使用する前に、「管理下システムの設定」の説明に従って少なくとも基本的な BIOS タスクと BMC 設定タスクを実行する必要があります。
また、IPMI シリアル機能を使って BMC にアクセスするには、管理ステーションと管理下システムの BMC の正しいシリアル I/O ポートの間にヌルモデムケーブルを使用した正常な接続が確立して
いる必要があります。
図 3-1管理ステーションへのインストール
注意: Microsoft Windows オペレーティングシステムのすべてのバージョンに Hilgraeve の HyperTerminal ターミナルエミュレーションソフトウェアが含まれています。
ただし、同梱のバージョンではコンソールリダイレクトに必要な機能が十分に提供されません。これらの代わりに、VT100 または ANSI エミュレーションモードをサポートする
ターミナルエミュレーションソフトウェアを使用できます。システムのコンソールリダイレクトをサポートしている完全な VT100 または ANSI ターミナルエミュレータの例 として、
Hilgraeve の HyperTerminal Private Edition 6.1 以降があります。
メモ: ハードウェアとソフトウェアの要件や、ホストおよびクライアントシステムでコンソールリダイレクトを使用する手順など、コンソールリダイレクトの詳細については、システムの『ユーザ
ーズガイド』を参照してください。
メモ: ハイパーターミナルと telnet 設定は、管理下システムの設定と同じでなければなりません。たとえば、ボーレートとターミナルモードが一致する必要があります。
メモ: MS-DOS®プロンプトから実行する Windows "telnet" コマンドは ANSI ターミナルエミュレーションをサポートしており、すべての画面を正しく表示するには、BIOS に ANSI タ
ーミナルエミュレーションを設定する必要があります。