Users Guide
IPMItool
IPMItool は IPMI バージョン 1.5 以上のプロトコルを使用してデバイスの設定と管理を行う CLI ユーティリティです。IPMItool は帯域外(OOB)アクセス(LAN またはシリアルポート経由)を
サポートして一度に 1 つのシステムにアクセスします。ただし、同一の管理下システムにおいて複数の IPMItool セッションを同時に実行することができます。
IPMItool では、ユーザーレベルの BMC 特権を持つユーザーは次のことができます。
l 現在の電源状態の表示
l 管理下システムの 16 バイトのシステム GUID の表示
l システムの FRU からの情報の表示
l BMC ファームウェア情報の表示
l システムのイベントログについての概要情報の表示
l ログ記録されたイベントの表示
l プラットフォームセンサーの現在のステータスの表示
l SOL の有効 / 無効の切り替え
ユーザーレベルの BMC ユーザー特権が実行できる操作以外にも、オペレータレベル、およびシステム管理者レベルの BMC ユーザー特権を持っているユーザーは、IPMItool で次のことができま
す。
l 管理下システムの電源オン、リセット、パワーサイクル
l Manged System での強制電源オフのシミュレート(オペレーティングシステムをシャットダウンせずにシステムを強制的にオフにする)
l システムイベントログ(SEL)のクリア
l 点滅するシステム識別 LED のオン / オフの切り替え
コマンドスクリプトを円滑にするため、IPMItool は正常に実行した後 0 の終了コードで終了し、実行結果を解析可能な形式で出力します。エラーが発生した場合は、ゼロ以外のエラーコードでプロ
グラムが終了し、そのエラーを解析可能なフォーマットで出力します。 BMC 管理ユーティリティが出力するエラーコードの全一覧を見るには、「BMC 管理ユーティリティエラーコード」を参照してく
ださい。
表3-2 の delloem のリストにあるすべてのコマンドは IPMItool でサポートされています。
delloem
delloem コマンドは Dell 固有の機能に関する情報を表示します。
表3-2 に delloem のサブコマンドと短い説明の一覧を示します。
表 3-2. delloem サブコマンド
LCD のオプション
l info — LCD ディスプレイに関する情報を表示します。
l set [none|default|custom] <string> — LCD ディスプレイを、none、default に設定します。選択した文字列に設定する場合は、custom オプションを選択します。
デフォルトのサブコマンド
サブコマンドが指定されていない場合は、このコマンドは lcd info と同じ機能を果たします。
powermonitorオプション
status—システムの現在の電源状態を表示します。エネルギー消費量、ピーク電源(ワット)、ピークアンペア数の値が返されます。
clear peakpower—ピーク電源値をリセットします。
メモ:機能の全リストについては、World Wide Web の IPMItool man ページを参照してください。
メモ:Linux の帯域内で ipmitool を実行中に OpenIPMI ドライバがデフォルトで実行されていないと、コマンドが失敗することがあります。OpenIPMI ドライバを読み込むには、
service ipmi start コマンドを使用します。起動中にドライバが自動的に読み込まれるように設定する場合は、chkconfig ipmi on を使用します。
コマンド
説明
lcd
Dell x9xx および xx0x システムで LCD パネルの情報の表示と設定を行います。
powermonitor
システムの電源に関する情報を表示し、電源管理を行います。
sysinfo
システムに関する情報を表示します。
sel
システムイベントログ情報を表示します。
sensor
システムのセンサーに関する情報を表示し、センサー管理を行います。