Users Guide
セキュリティ情報
ターミナルモードを使用して BMC にアクセスするには、ユーザー名とパスワードを正しく設定する必要があります。 詳細に関しては、「管理下システムの設定」を参照してください。 ターミナルモードのコ
マンドを受け入れる前に、BMC とセッションを確立する必要があります。 BMC とセッションを確立する前は、一部のテキストコマンドと最低の IPMI 特権レベルを割り当てられた 16 進数 ASCII コマンド
のみが使用可能です。
ターミナルモードのパスワードはクリアテキストを使って送信されるため、直接接続を使った安全なリンク上の安全な場所でターミナルモードセッションを行うことをお勧めします。
構文
ターミナルモードメッセージは次の標準的な構文に従います。
[<メッセージデータ>]<ニューラインシーケンス>
各ターミナルモードメッセージは、最初に左ブラケットの「開始」文字を付け、右ブラケットの「終了」文字で終えて、適切なニューラインシーケンスを入力する必要があります。
入力文字は、開始文字を受け取るまでは受け入れられません。
コマンド長
ターミナルモードメッセージは最大 122 文字に制限されています。 左右のブラケットもこの中に含まれますが、制御文字は含まれません。
文字サポート
ターミナルモードメッセージは、標準の印刷可能な ASCII 文字で構成されています。 それ以外の文字はすべて不正な文字として処理されます。
特殊文字の処理 — <ESC> 文字
<ESC> 文字は BMC に送信して処理する前にメッセージ全体を削除します。 ライン編集が有効で <ESC> キーの後に入力ニューラインシーケンスが続く場合、BMC は出力ニューラインシーケンスを
出力して応答します。 そうでない場合、BMC は次の開始文字を探します。
特殊文字の処理 — <Delete> または <Backspace> 文字
<Backspace> または <Delete> キーは、メッセージが BMC にまだ送信されていない場合、入力された最後の文字を削除します。
特殊文字の処理 — ライン継続文字
長い IPMI メッセージの場合、ライン継続の "\" 文字を使用した直後に入力ニューラインシーケンスを入力することで、複数行に分割することができます。 ライン継続文字は、テキストコマンドでも 16 進
数 ASCII コマンドでも使用できます。
特殊文字の処理 — 不正な文字
BMC が受け取る不正な文字で処理中のメッセージがクリアされると、BMC は次の開始文字を探します。
Hex-ASCII コマンドフォーマット
バイナリ IPMI コマンドは大文字と小文字を区別しない一連の 16 進数 ASCII のペアとして送受信され、それぞれのペアはスペース文字 1 つで区切られます。 表B-1 に BMC へのターミナルモード要
求の一覧を、表B-2 に BMC からのターミナルモードの応答の一覧を示します。 バイナリ IPMI 要求メッセージの例を以下に示します。
[18 00 22]<ニューラインシーケンス>
表 B-1. BMC へのターミナルモード要求
メモ:Hex-ASCII コマンドは 16 進数の ASCII 文字に大文字でも小文字でも使用できます。
バイト
説明
1
[7:2] – ネット関数(偶数)
[1:0] – 応答者の LUN
2
[7:2] – 要求者のシーケンス番号
[1:0] – ブリッジフィールド