Administrator's Guide
328 RAID とディスクの管理
ソフトウェア RAID
お使いのシステムがソフトウェア
RAID 5
で設定済みの場合、システムは
RAID
の同期化を実行して
アレイを最適化します。この処理はバックグラウンドで実行され、完了するまでシステム全体のパ
フォーマンスが影響を受けることがあります。処理が完了する前にシステムの電源が切られた場合
は、システムに再度電源を入れた時点で
RAID
の同期化が再開し、完了するまで続行されます。
サポートされている
RAID
構成に関する情報を
表
3-1
に示します。
ディスクの管理
Windows Storage Server 2003 R2 x64 Edition
は、システム内のストレージデバイスや論理ボ
リュームを設定するためのディスク管理ユーティリティを備えています。ディスク管理ユーティリ
ティでは、ストレージ構成が一覧形式とグラフィック形式で表示されます。一覧表示領域では、す
べての物理デバイスとそのプロパティが示されます。グラフィック表示領域では、ストレージが論
理ボリュームの形で示されます。どちらの表示領域にも、システムストレージを設定および管理す
るためのコマンドメニューが用意されています。
本項では、
Windows
ディスク管理ツールを使用して基本ボリュームと動的ボリュームを管理する
方法を説明します。
ディスクの初期化
仮想ディスクを作成してハードウェア
RAID
または外付けストレージ構成で再スキャンを実行する
場合、またはソフトウェア
RAID
構成のシステムで新しいディスクが見つかった場合、ディスクに
Disk Type
of
Unsigned Disk
(ディスクのタイプは未署名ディスク)というメッセージが表示さ
れます。未署名ディスクは、初期化するまで使用できません。
ディスクを初期化するには、未署名ディスクを右クリックします。メニューが表示され、メニュー
に
ディスクの初期化
コマンドが表示されます。
ディスクの初期化
コマンドは、ディスクに署名が
ない場合にのみ表示されます。コマンドを選択してディスクに署名を書き込みます。
表 3-1 ソフトウェア RAID 構成
RAID 構成 構成 未使用の領域
RAID 1
システムハードドライブ
2
台
8 GB
のオペレーティングシステムパーティション
40 MB
RAID 5
ハードドライブ
4
台
8 GB
のオペレーティングシステムパーティション
ドライブの容量によって異なる