Administrator's Guide
オペレーティングシステムの機能 323
File Server Resource Manager
File Server Resource Manager
は
Microsoft
管理コンソールの新しいスナップインで、管理者がシ
ステムに格納されたデータの量と種類を理解、制御、管理するための一連のツールを提供します。
File Server Resource Manager
は、次の機能をサポートしています。
•
フォルダとボリュームにクォータを設定して、格納されるデータの量を制限する。
•
管理者が定義する特定のファイルタイプを禁止したり、特定のファイルタイプのみを許可する
ために、アクティブスクリーンファイルをシステムに格納する。
•
ストレージの使用状況を報告する。
分散ファイルシステム(DFS)
Windows Storage Server 2003 R2 x64 Edition
の分散ファイルシステム(
DFS
)ソリューションで
は、ファイルへのアクセスが簡易化され、フォールトトレラントになっているほか、
WAN
フレン
ドリーなレプリケーションが提供されています。分散ファイルシステムは、次の
2
つのテクノロジ
で構成されています。
•
DFS
名前空間
―
DFS
名前空間(かつての名称は
DFS
)を使用して、管理者は、複数のサー
バーに置かれている共有フォルダをグループ化し、名前空間と呼ばれるフォルダの仮想ツリー
としてユーザーに示すことができます。名前空間には、データ可用性の増加、負荷分散、デー
タ移行の簡易化をはじめ、多数の利点があります。
•
DFS
レプリケーション
―
ファイルレプリケーションサービス(
FRS
)の後継機能である
DFS
レ
プリケーションは、スケジュール設定や帯域幅調整をサポートする、新しいステートベース
の、マルチマスターレプリケーションエンジンです。
DFS
レプリケーションでは、リモート差
分圧縮(
RDC
)と呼ばれる新しい圧縮アルゴリズムが使用されています。
RDC
は、帯域幅の限
定されたネットワークを介して効率的にファイルをアップデートできるプロトコルです。
RDC
は、ファイル内のデータの挿入、削除、再配列を検出するため、
DFS
レプリケーションはファ
イルのアップデート時に差分(変更)のみを複製することができます。
/d
すべてのボリュームで
groveler
を無効にします。
/v [vol]
ボリューム上での
SIS
の使用に関する統計を表示します(節約されたディスク
容量を含む)。
/l [vol]
SIS
で制御されたボリュームを一覧表示します。
/s [file]
SIS
ファイルに関する情報を表示します。
/h or /?
ヘルプテキストを表示します。
表 2-2 Sisadmin.exe コマンドラインのパラメータ (続き)
コマンド 説明