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■ Quorum の対象となる動作可能なダイレクターの半数未満で障害が発生する場合、残りのダイレクターは、管理ネットワ
ークで、障害が発生したダイレクターの動作ステータスを確認し、動作を継続します。
クラスターがこの障害からリカバリすると、残りのダイレクターが 1 台になるまで、同様なダイレクターの障害のさらなる発
生を許容します。シングル エンジン クラスターで許容できるのは、最大で 1 台のダイレクターの障害です。
○ クラスター間のコミュニケーション障害
■ ダイレクターが中間で分割されている場合、つまり Quorum 対象の動作可能なダイレクターの半分と残り半分のダイレク
ターとの間にコミュニケーション障害が起き、両方とも稼働している場合、ダイレクターは、管理ネットワークで動作ス
テータスを検知し、最小 UUID のダイレクターを含む半分に稼働の継続を指示し、最小 UUID を含まないダイレクターに
動作停止を指示します。
● Quorum loss:次のシナリオでは、障害が発生している作動中の metro node クラスターが作動しなくなります。
○ Quorum 対象の動作可能なダイレクターの半数を超える障害が同時発生する場合。
○ Quorum 対象の動作可能なダイレクターの半分に障害が発生し、ダイレクターが残り半分のダイレクター(その中に小さい
UUID を含む)の動作ステータスを判断できない場合。
○ デュアルまたはクワッド エンジン クラスターで、すべてのダイレクターが相互の接続を失う場合。
メタデータ ボリューム
メタボリュームは、仮想環境から物理環境へのマッピング、デバイスに関するデータ、仮想ボリューム、システム構成の設定を含む
metro node のメタデータを保存します。
メタデータは、キャッシュに保存され、メタ ボリュームと呼ばれる専用の外部ボリュームにバックアップされます。
メタボリュームが構成されると、メタデータへのアップデートは、metro node 構成が変更される際に、キャッシュとメタボリューム
の両方に書き込まれます。
各 metro node クラスターは、次を含む独自のメタデータを管理します。
● クラスターのローカル構成。
● クラスター間で共有される分散構成情報。
システム起動時に、metro node はメタデータを読み取り、各ダイレクターに構成情報のロードを行います。
システム構成を変更する場合、metro node はこうした変更内容をメタデータ ボリュームに書き込みます。
metro node がメタデータ ボリュームにアクセスできない場合、metro node ダイレクターは、メモリー内にある構成のコピーを使用
して、中断せずに継続します。Metro node は、アクセスのリストアが行われるまで、もしくは自動バックアップ メタボリュームが
アクティブ化するまで、システムへの変更をブロックします。
メタ ボリュームは、システム起動時とアップグレード時のみ I/O が高くなります。
通常の動作時における I/O アクティビティを最小限に抑えます。
バックアップ メタデータ ボリューム
バックアップ メタデータ ボリュームは、現在のメタデータのポイント イン タイム スナップショットであり、主要な構成変更、更
新、移行の前に保護を強化できます。
バックアップは、現在のイン メモリ メタデータのポイント イン タイム コピーを、アクティブ化せずに作成します。バックアップ
メタデータ ボリュームは、次のいずれかの条件に従って作成する必要があります。
● 大規模な移行や更新の前にシステム全体のヘルス チェックの一環として。
● metro node からアクティブ メタボリュームへのアクセスが永久に失われる場合。
● 大規模な移行または更新の後。
ログ ボリューム
ログ ボリュームは次のときに書き込まれるブロックを追跡します。
● クラスター間リンクの停止時。
● DR1 のボリュームの 1 つが利用できなくなり、リカバリする場合。
クラスター間リンクやボリュームのリストアが行われると、metro node システムではログ ボリュームの情報を使い、リンク経由で
変更したブロックのみを送信してミラーを同期します。
26 整合性と耐久性