Administrator Guide
Table Of Contents
Virtual Volume
Director 1-1-A
Director 1-1-B
Engine 1
Virtual Volume
VPLX-000394
Engine 1
Cluster file system
Data center A Data center B
Director 2-1-A Director 2 -1-B
図 11. パスの冗長性:別のサイト
クラスター
metro node は真のクラスター アーキテクチャです。つまり、すべてのコンポーネントは常時使用でき、クラスターに入力された
I/O なら入力元を問わずに、クラスター内のいずれかのノードで処理できます。また、すべての読み取りと書き込みでキャッシュと
一貫性が維持されます。
ノードにダイレクターを追加するたびに、キャッシュの増加、処理能力の向上、パフォーマンスの向上というメリットが追加されま
す。
metro node クラスターは、N–1 フォールト トレランスを実行し、どんなコンポーネント障害にも対応でき、1 個のダイレクターが作
動していれば、クラスターは稼働し続けます。
metro node クラスターは、冗長化したハードウェア コンポーネントで構成されています。
すべてのハードウェア リソース(CPU サイクル、I/O ポート、キャッシュ メモリー)はプールされます。
2 つのクラスター構成(Metro)は、真の高可用性を提供します。サイト全体に障害が発生しても、動作は継続し、データはオンラ
インを保ちます。さらに、ゼロ RPO(目標リカバリー ポイント)の高可用性ソリューションも提供します。
Quorum
Quorum は、クラスターがサービスを継続し動作を維持するために、最低限必要になるダイレクターの数です。
クラスターを作動させ、その起動時に I/O 処理を開始させるための Quorum ルールは複数あり、「Gaining quorum」とも呼ばれます。
ダイレクターに障害が発生した作動中のクラスターで、障害処理後にも作動と I/O の処理を継続するかを定めるルールも複数あり、
「Maintaining quorum」と呼ばれます。作動と I/O の処理を停止するルールは「Quorum loss」と呼ばれます。次に、これらのルールにつ
いて説明します。
● Gaining quorum:作動していない metro node クラスターは、構成された半数を超えるダイレクターが再起動し、相互接続する
ことで、Quorum を取得して作動します。シングル エンジンのクラスターでは、すべてのダイレクターを参照します。
● Maintaining quorum:次のシナリオでは、障害が発生している作動中の metro node クラスターが作動し続けます。
○ ダイレクターの障害
■ Quorum の対象となる動作可能なダイレクターの半数未満で障害が発生する場合。
整合性と耐久性 25