Administrator Guide
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● Explicit ALUA:ストレージ プロセッサーはホスト(metro node バックエンド)からのコマンド(Set Target Port Groups コマン
ドなど)に応答して、パスの状態を変更します。
パスの状態を変更するには、ストレージ プロセッサーは明示的な指示を必要とします。
アクティブ/最適化パスで障害が発生した場合、metro node は、アクティブ/非最適化パスをアクティブ/最適化パスに移行する
ように指示を出します。
LUN をフェールオーバーする必要はありません。
● Implicit ALUA
:
ストレージ プロセッサーは、ホスト(metro node バック エンド)からのコマンドなしにパスの状態を変更でき
ます。
LUN を所有するコントローラーで障害が発生した場合、アレイはアクティブ/非最適化パスの状態をアクティブ/最適化に変更
し、障害が発生したコントローラーから LUN をフェイルオーバーします。
パスの状態を変更した後の次の I/O で、ストレージ プロセッサーはホスト(metro node バックエンド)に対し、Unit Attention
"Asymmetric Access State Changed"を返します。
Metro node ではその後すべてのパスを再検出し、アップデートしたアクセス状態を取得します。
● 暗示的/明示的 ALUA:ホストかアレイのいずれかでアクセス状態の変更を開始できます。
ストレージ プロセッサーは暗示的 ALUA のみ、明示的 ALUA のみ、または両方をサポートします。
metro node を使用したプロビジョニング
Metro node により、異機種混在ストレージ アレイ間の簡単なストレージ プロビジョニングを実現できます。Web ベースの GUI を使
用して、毎日のプロビジョニングを簡素化したり、複雑なデバイスを作成できます。
metro node でストレージをプロビジョニングするには、次の 2 種類の方法があります。
● EZ プロビジョニング
● 高度なプロビジョニング
すべてのプロビジョニング機能は、Unisphere for metro node の UI で利用できます。
シン ボリュームと割り当て解除のサポート
シン プロビジョニングにより、ホストに対し、シン ボリュームとして metro node 仮想ボリュームのアドバタイズが行われます。
必要な場合にのみ、シン プロビジョニングで動的にブロック リソースが割り当てられます。基本的に、ストレージ アレイの物理ブ
ロック リソースを効率的に利用できるようになります。
ホストは、metro node 仮想ボリュームのシン プロビジョニングに関連するプロパティを収集し、使用されていないストレージ ブロ
ック リソースを解放するために、SCSI コマンドを送信します。バックエンド ストレージ ボリュームのブロックが空いている場合、
そのブロックを他の変更された領域にマッピングできます。シン プロビジョニングにより、シン プロビジョニングがサポートされ
ているストレージ ボリュームのストレージ ブロックを動的に解放できます。
メモ: 対応しているストレージ ボリュームの詳細については、Dell EMC metro node
簡易サポ
ー
ト
マトリックス
を参照してくだ
さい。
Metro node のシン プロビジョニングのサポートには、次の機能が含まれています。
● シン プロビジョニングが有効なバックエンド ストレージ ボリュームの検出:バックエンド ストレージ ボリュームの検出中、
metro node は、シン プロビジョニングに関連するストレージ ボリュームのプロパティをすべて収集します。metro node は、シ
ンプロビジョニングに関連するすべてのプロパティの整合性チェックも実行します。
● シン プロビジョニングが有効な metro node 仮想ボリュームのホストへの通知:metro node は、シン プロビジョニングが有効な
仮想ボリュームの詳細情報をホストと共有します。
● 使用されていないストレージ ブロックの再利用:metro node は、コマンドを通じて、削除された仮想マシンとそのストレージ
ボリュームのマッピングを削除し、その仮想マシンが使用していた、VMFS ブロック分のストレージ ブロックを再利用します。
● ストレージ不足への対処:ミラーされていないストレージ ボリュームでストレージ ブロックが不足すると、スペース割り当ての
失敗としてホストに通知されます。このエラー通知がホストに投稿されると、VMware ホストは、影響を受けている仮想マシン
を停止します。
ストレージ ボリューム内でシン プロビジョニングが有効なすべてのブロックの潜在的なマッピングを防ぐために、metro node はシ
ン再構築を使用します。シン再構築の設定では、metro node が仮想ボリュームを作成する要求対象のストレージ ボリュームに対し
て設定または設定解除できます。このプロパティで、metro node がミラーを再構築する方法が制御されます。
metro node の機能 21