Administrator Guide
Table Of Contents
- Dell EMCストレージ システム metroノード アプライアンス管理者ガイド
- 目次
- はじめに
- CLIワークスペースとユーザー アカウント
- メタ ボリューム
- システム管理
- メトロ ノードにおけるシン サポート
- ストレージのプロビジョニング
- ボリュームの拡張
- データ移行
- WANネットワークの構成
- Cluster Witness
- コンシステンシー グループ
- パフォーマンスおよび監視
- アクティブ-パッシブ ストレージ アレイを使用したメトロ ノード
パフォーマンスおよび監視
この章では、RPO/RTO と、パフォーマンス モニターを作成および操作する手順について説明します。
トピック:
• パフォーマンスの概要
• パフォーマンス監視の概要
• CLI を使用したパフォーマンス監視
• ポートの有効化と無効化
• ポートのモニタリング
• 統計情報
• 統計表
パフォーマンスの概要
この章では、メトロ ノード システムのパフォーマンスに関連した次のトピックについて説明します。
● 構成:パフォーマンスを最大化し、目標リカバリー ポイント(RPO)と目標リカバリー時間(RTO)を管理するための変更可
能なパラメーター。
● モニタリング:メトロ ノードのパフォーマンスを監視し、問題を特定して診断するためのツールと方法。
RPO と RTO
目標リカバリー
ポイント
(RPO):RPO はストレージ システムの障害点と、ストレージ システムがお客様のデータをリカバリー
できると想定される過去の時点までの時間のインターバルです。
RPO は、障害後にアプリケーションに許容されるデータ ロス量の上限でもあります。RPO の値は、使用されるリカバリの手法に
よって大きく異なります。たとえば、バックアップの RPO は通常数日間であり、非同期レプリケーションでは数分間、ミラーリ
ングまたは同期レプリケーションでは数秒間または即時となります。
目標リカバリー時間(RTO):RTO はストレージ ソリューションが障害からリカバリーし、アプリケーション リクエストの処理を
開始するまでの予測される期間を指します。
RTO は、ストレージ システムの障害によるアプリケーション アウテージの許容上限でもあります。RTO はストレージ テクノロジ
ーの一機能です。バックアップ システムでは数時間かかることがあり、リモート レプリケーションでは数分間、ミラーリングで
は数秒(またはそれ以下)です。
パフォーマンス監視の概要
パフォーマンス モニターは、ポートやボリュームの使用方法、I/O の処理量、CPU の使用率などを判断するための統計情報を収集
して表示します。
パフォーマンス監視は、VPlexcli と Unisphere の両方が対応しています。一般的なタイプとしては、次の 3 種類に分類されます。
● 現在のロード モニタリングにより、管理者は、アップグレード時の CPU ロード、クラスター間の WAN リンクにおける I/O ロ
ード、データ マイニングやバック アップ時におけるバックエンド ロードと比較したフロントエンド ロードを監視できます。
現在のロード モニタリングは Unisphere が対応しています。
● 長期的なロード監視は、キャパシティ プランニングやロード バランシングのためにデータを収集します。
長期的なロード モニタリングは、CLI で作成されたモニターおよび/または永続モニターが対応しています。
● トラブルシューティングのモニタリングは、ボトルネックとリソース消費の特定に役立ちます。
トラブルシューティング モニターは、CLI で作成されたモニターおよび/または永続モニターが対応しています。
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