Administrator Guide
Table Of Contents
- Dell EMCストレージ システム PowerStoreおよびUnity XTメトロ ノード機能向け管理者ガイド
- CLIワークスペースとユーザー アカウント
- メタ ボリューム
- システム管理
- メトロ ノードにおけるシン サポート
- ストレージのプロビジョニング
- ボリュームの拡張
- データ移行
- WANネットワークの構成
- コンシステンシー グループ
- パフォーマンスおよび監視
- アクティブ-パッシブ ストレージ アレイを使用したメトロ ノード
- 索引
メトロ ノードにおけるシン サポート
この章では、メトロ ノードによるシン対応機能のサポート方法について説明します。
トピック:
• メトロ ノードにおけるシン サポート
• シン プロビジョニング
• シン ストレージ管理
• シンのミラーリングと移行
メトロ ノードにおけるシン サポート
シン対応は、メトロ ノード仮想ボリュームをシン ボリュームとしてホストに提示する機能です。シン ボリュームにより、使用され
るリソース量が割り当て済みの量よりもかなり少なくなるため、効率性が向上します。必要なリソースのみを提供することによっ
てもたらされるこのメリットは、使用される仮想化テクノロジーのコストを上回るものです。シン サポートのあるストレージ ボリ
ュームのストレージ ブロックを動的に解放できます。シン サポートにより、必要に応じて物理ブロックに 1 個以上の論理ブロック
をマッピングすることができます。論理ブロックは、ストレージ アドレス スペース(論理ユニット容量)をホストに提供します。
物理ストレージが論理ユニットに割り当てられるのは、論理ユニット使用時のみです。これにより、論理ユニットには、その容量
として報告されるよりも少ない物理ストレージが割り当てられます。必要に応じて(書き込み時)、物理ブロックを論理ブロックに
マッピングできます。メトロ ノードにより、バックエンドに接続されたアレイによって提供される複数のシン機能が拡張されま
す。
シン ストレージ管理
メトロ ノードは、そのバックエンドにあるシン対応アレイの管理機能の一部を使用し、ストレージ不足の問題を検出して対処しま
す。ホストが、アレイから割り当てられたシン ストレージ ブロックの使用を停止した場合、未使用のブロックは解放されず、アレ
イに戻されません。例えば、仮想マシンのデータストアがシン ボリュームに格納されている仮想環境でこれらのデータストアを削
除または移動しても、ストレージ スペースは解放されません。このような作動により、シン ボリュームのスペース不足の問題が発
生する場合があります。シン ストレージ容量が特定のしきい値に達すると、ストレージ アレイはストレージ スペース不足を知らせ
るイベントをホストに送信します。このような場合は、ホストからメトロ ノード仮想ボリュームに SCSI UNMAP コマンドを送信し
て、未使用スペースを解放できます。
メモ: UNMAP 機能は、シン要件を満たすシン有効のメトロ ノード仮想ボリュームでのみ使用できます。仮想ボリュームのシン
要件は、「シン有効仮想ボリュームの作成」に記載されています。
シン再構築
メトロ ノードは、ミラーリング機能により継続的可用性と高可用性の機能を提供しています。メトロ ノードにより、ミラーリング
プロセス中にシン ミラーのレッグが大幅に増えなくなります。メトロ ノードはシン再構築機能を使用して、シン ボリューム上に構
築された RAID-1 デバイスのミラー間でデータを同期します。アレイが UNMAP 機能に対応している場合、メトロ ノードは SCSI
UNMAP コマンドを使用し、必要に応じて古いレッグ上のスペースを解放します。アレイが UNMAP 機能に対応していない場合、
メトロ ノードは、シン状態を維持するためにゼロ化する必要があるブロックにゼロを書き込みます。この作動により、デバイスの
シン状態を維持できます。UNMAP 対応前でも、メトロ ノードでは、メトロ ノード管理者が thin-rebuild フラグを設定してシ
ン ストレージ ボリュームを要求できるようになっていました。このフラグは、シン再構築を使用して、スペースを効率的に使用す
るようメトロ ノードに指示するものです。
シン プロビジョニングを行ったストレージの再構築に関する詳細については、「シン プロビジョニングを行ったストレージの再構
築」を参照してください。
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