Users Guide

RAID レベルの選択
仮想ディスクの RAID レベル を選択します。
RAID 0 複数の物理ディスク全体にデータをストライプします。RAID 0 は、冗長データを保持しません。RAID 0 仮想ディスクで 1 台の物
理ディスクが故障すると、データを再構築する方策はありません。
RAID 0 は、冗長性なしで、良好な読み取りおよび書き込みパフォーマンス
を提供します。
RAID 1 1 つの物理ディスクから別の物理ディスクにデータのミラーまたは複製を行います。 1 台の物理ディスクが故障すると、ミラーのもう一
方からのデータを使用してデータを再構築することができます。RAID 1 は、良好なデータ冗長性を持ち、良好な読み取りパフォーマンスと平均
的な書き込みパフォーマンスを提供します。
RAID 5 複数の物理ディスク全体にデータをストライプし、パリティ情報を使用して冗長データを維持します。 1 台の物理ディスクが故障し
た場合、パリティ情報を使ってデータを再構築することができます。RAID 5 は、良好なデータ冗長性および良好な読み取りパフォーマンスを提
供しますが、書き込みパフォーマンスは遅くなります。
RAID 6 複数の物理ディスク全体にデータをストライプし、2 つのパリティ情報を使用することによって、さらなるデータ冗長性を提供します。
1 台または 2 台の物理ディスクが故障した場合、パリティ情報を使ってデータを再構築することができます。RAID 6 は、良好なデータ冗長性
および良好な読み取りパフォーマンスを提供しますが、書き込みパフォーマンスは遅くなります。
RAID 10 ミラー化された物理ディスクとデータストライピングの組み合わせです。1 台の物理ディスクが故障した場合、データはミラー化され
たデータを使って再構築できます。
RAID 10 は、良好なデータ冗長性をもち、良好な読み取りおよび書き込みパフォーマンスを提供します。
RAID 50 複数の RAID 5 セットを 単一のアレイで使用するデュアルレベルアレイです。RAID 5 のそれぞれで 1 台の物理ディスクが故障し
ても全アレイでのデータ損失は発生しません。RAID 50 では書き込みパフォーマンスが向上されますが、物理ディスクが故障し、再構築が実
行されるときには、パフォーマンスが低下し、データまたはプログラムアクセスが遅くなり、アレイの転送速度が影響を受けます。
RAID 60 RAID 0 の単純ブロックレベルストライピングと RAID 6 の分散ダブルパリティの組み合わせです。RAID 60 を使用するには、シス
テムには少なくとも 8 台の物理ディスクが必要になります。1 つの RAID 6 セットで 1 台の物理ディスクの再構築中に不具合が発生しても、デ
ータ損失にはつながりません。RAID 60 は、いずれかのスパンで 2 台を上回る物理ディスクが故障しない限りデータ損失が発生しないことか
ら、フォールトトレランスが優れています。
異なる RAID レベルの最小ディスク要件
4. RAID レベルおよびディスク数
RAID レベル 最小ディスク数
0 1*
1 2
5 3
6 4
10 4
50 6
60 8
*S110 RAID コントローラには、少なくとも 2 台のハードディスクドライブが必要です。
物理ディスクの選択
物理ディスクの選択 画面を使用して、仮想ドライブに使用する物理ディスクと、物理ディスクドライブに関連するプロパティを選択します。
仮想ディスクに必要な物理ディスク数は、RAID レベルによって異なります。RAID レベルで必要とされる物理ディスクの最小および最大数が画面
に表示されます。
プロトコル ディスクプールのプロトコルに、シリアル接続 SCSISASまたは シリアル ATASATAのいずれかを選択します。SAS ドラ
イブは高パフォーマンス用に使用され、SATA ドライブはコスト効率に優れたソリューションを提供します。 ディスクプールは物理ディスクドライブ
39