Users Guide
RAID 6 セットで 1 台の物理ディスクの再構築中に不具合が発生しても、データ損失にはつながりません。
RAID 60 は、いずれかのスパンで 2 台を上回る物理ディスクが故障しない限りデータ損失が発生しないこ
とから、フォールトトレランスが優れています。
異なる RAID レベルの最小ディスク要件
表 4. :RAID レベルおよびディスク数
RAID レベル
最小ディスク数
0 1*
1 2
5 3
6 4
10 4
50 6
60 8
*S110 RAID コントローラには、少なくとも 2 台のハードディスクドライブが必要です。
物理ディスクの選択
物理ディスクの選択 画面を使用して、仮想ドライブに使用する物理ディスクと、物理ディスクドライブに関
連するプロパティを選択します。
仮想ディスクに必要な物理ディスク数は、RAID レベルによって異なります。RAID レベルで必要とされる物理
ディスクの最小および最大数が画面に表示されます。
• プロトコル — ディスクプールのプロトコルに、シリアル接続 SCSI(SAS)または シリアル ATA(SATA)
のいずれかを選択します。SAS ドライブは高パフォーマンス用に使用され、SATA ドライブはコスト効率
に優れたソリューションを提供します。 ディスクプールは物理ディスクドライブの論理的グループで、
仮想ディスクを 1 つ、または複数作成することができます。このプロトコルは、RAID 実装に使用される
タイプのテクノロジーです。
• メディアタイプ — ディスクプールのメディアタイプに ハードディスクドライブ(HDD)または ソリッド
ステートディスク(SSD)を選択します。 HDD は、データストレージに従来の回転磁気メディアを使用
し、SSD はデータストレージ用にフラッシュメモリを実装します。
• 暗号化 — 暗号化を有効にするには はい をクリックします。
• スパン長の選択 — スパン長を選択します。スパン長の値は、各スパンに含まれる物理ディスクドライブ
数を示します。スパン長は RAID 10、RAID 50、RAID 60 のみに適用されます。スパン長の選択 ドロップダ
ウンリストは、ユーザーが RAID 10、RAID 50、または RAID 60 を選択した場合にのみアクティブになりま
す。
• 現在のスパンに残っているドライブ — スパン長の値に基づいた利用可能な物理ディスクドライブの数を
表示します。
• 画面下のチェックボックスを使って物理ディスクドライブを選択します。物理ディスクドライブの選択
は、RAID レベルおよびスパン長の要件を満たす必要があります。すべての物理ディスクドライブを選択
するには、 すべて選択 をクリックします。このオプションの選択後、オプションが 選択解除 に変わりま
す。
仮想ディスク属性の設定
このページを使用して、次の仮想ドライブ属性の値を指定してください。
• サイズ — 仮想ドライブのサイズを指定します。
• ストライプエレメントのサイズ — ストライプエレメントのサイズを選択します。ストライプエレメント
サイズは、ストライプ内の各物理ディスクドライブ上でストライプが消費するドライブ容量です。ストラ
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