Users Guide
iDRAC vFlash カードまたはネットワーク共有へのサーバープロファイルのインポート
ファームウェアおよび設定(サーバーおよびファームウェア)のバックアップをインポートして、バックアップ元のシステムに復元します。
オプションで、現在の仮想ディスクの設定を削除して、バックアップイメージファイルから設定を復元することもできます。
前提条件
サーバー上でリモート操作を正しく実行するために、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
l 共通の前提条件 を参照してください。
l サーバーのサービスタグがバックアップ時と同じか空のいずれかである。
l iDRAC vFlash カード:
¡ 取り付けおよび有効化済みで、SRVCNF パーティションが存在する。
¡ 少なくとも 384 MB の空きスペースが利用可能である。
l iDRAC vFlash カードからインポートする場合は、カードが取り付け済みで、SRVCNF パーティションにバックアップイメージがあることを確認してください。このイメージは、インポート先と同じ
プラットフォームのものです。
l ネットワーク共有からインポートする場合は、バックアップイメージファイルが保存されているネットワーク共有が引き続き利用可能であることを確認してください。
l インポートの実行前にマザーボードを交換した場合は、そのマザーボードに最新の iDRAC および BIOS がインストールされていることを確認してください。
重要
l バックアップイメージファイルには、ユーザーデータは含まれていません。設定を削除すると、ユーザーデータは削除されます。
l インポート実行中は、ファームウェアアップデート、オペレーティングシステムの導入、およびファームウェアの設定などの操作を実行しないようにしてください。オペレーティングシステムの導入
が Lifecycle Controller を使用して行われる場合は、インポートを行う前に iDRAC をリセットするか、またはシステムサービスをキャンセルする必要があります。
l Lifecycle controller を使用したオペレーティングシステムの導入後は、18 時間にわたって OEMDRV が開いたままになります。オペレーティングシステムの導入後に、アップデート、設定、
復元などの操作を実行する必要がある場合は、OEMDRV パーティションを削除する必要もあります。パーティションを削除するには、iDRAC をリセットするか、システムサービスをキャンセルし
ます。
l WS-Management のインポートコマンドでは、ScheduledStartTime パラメータを使用しない場合、ジョブ id は返されますが、スケジュールはされません。ジョブをスケジュールするに
は、DeleteJobQueue() メソッドを呼び出します。
l バックアップジョブは、ジョブが開始される前に DeleteJobQueue() メソッドを使用してキャンセルできます。ジョブが開始された後、POST 中に Ctrl+E を押し、 システムサービスのキャ
ンセル を選択するか、または iDRAC をリセットします。これにより、復元処理が開始され、システムを既知の正常動作時の状態に復帰させます。復元処理が 5 分以上かかることはありませ
ん。リカバリ処理が完了したことを確認するには、WS-Management のコマンドを使用してそのインポートジョブをクエリするか、iDRAC RAC または Lifecycle ログをチェックします。
l インポートを開始する前にマザーボードを交換した場合は、RestoreImage() メソッドを呼び出せるようため、POST 中に Ctrl-E を押し、ネットワークに IP アドレスを設定する必要がありま
す。このメソッドの呼び出し後、バックアップイメージファイルからサービスタグが復元されます。
システムまたは機能動作
l インポート実行中は、システムサービスは利用できません。
l インポートにより、バックアップした内容がすべて復元されます。
l インポートが完了するまでの所要時間は、サーバーの設定に応じて最長 60 分かかる場合があります。
l 診断およびドライバスタックの情報は、インポートでは復元されません。
l デフォルトで、インポートを行っても現在の仮想ディスクの設定は保持されます。
l タスクの実行中、何度か再起動が行われます。これは、タスクを再実行しようとするデバイスの設定を、システムが行おうとしているためです。どのデバイスが失敗したかに関する情報は、ログを
確認してください。
l iDRAC ユーザーが RestoreImage() メソッドを呼び出すには、システム管理者権限を持っている必要があります。
l Remote Services のステータスを取得しようとして 準備中 ステータスしか返されない場合には、ジョブ id に JID_CLEARALL を指定して DeleteJobQueue() メソッドを呼び出します。
DCIM-LCManagementProfile
MOF
DCIM_LCService.mof
メモ: マザーボードの交換を行った場合には、各ハードウェアを以前と同じ場所に取り付けてるようにしてください。たとえば、NIC PCI カードは、バックアップ時に使用したスロットと同じスロットに
取り付けます。
メモ: 現在の仮想ディスクの設定を削除して、バックアップイメージファイルから設定を復元したいときは、値に 0 にした PreserveVDConfig パラメータを使用します。バックアップ時の仮想デ
ィスクの内容(たとえば、オペレーティングシステム)はこれでは復元されず、空の仮想ディスクの作成と属性の設定のみが行われます。