Users Guide
リモートアップデートの実行に、WS-Management 対応のアプリケーション、スクリプト、またはコマンドラインユーティリティを使用できます。アプリケーションやスクリプトは、リモートアップデートイン
タフェースメソッドの 1 つを使用して WS-Management 呼び出しメソッド要求を実行します。次に、iDRAC はネットワーク共有(ローカルネットワーク共有、CIFS、NFS、FTP、TFTP、HTTP)URI か
らファームウェアをダウンロードし、指定した時間に、指定した再起動の種類(グレースフル、パワーサイクル、またはシステム再起動なし)を活用してアップデートが実行されるようにステージングします。
重要
l システムのドライバパックのリモートアップデートを実行すると、現在のドライバパックが置き換えられます。置き換えられたドライバパックは、使用できなくなります。
l 英数字のみをサポートします。
サポートされているデバイス
リモートアップデートは、次のデバイスおよびコンポーネントでサポートされています。
l iDRAC6
l RAID シリーズ 6 および 7
l NIC、LOM、および CNA(Broadcom および Intel)
l 電源装置
l BIOS
l オペレーティングシステムのドライバパック
l USC
l 診断
URI からのリモートアップデートのワークフロー
1. iDRAC の IP アドレスにメソッド呼び出しを送信するには、適切な WS- Management クライアントを使用します。WS-Management コマンドには、
DCIM_SoftwareInstallationService 上の InstallFromURI() メソッド、および iDRAC が Dell アップデートパッケージ(DUP)をダウンロードする場所が含まれます。サポートされて
いるダウンロードプロトコルは、FTP、HTTP、CIFS、NFS、および TFTP です。
2. WS-Management コマンドが正しく呼び出されると、ジョブ ID が返されます。
3. 別のアップデートジョブを作成するために、WS-Management を使用して追加の InstallFromURI() メソッド呼び出しの要求を送信することもできます。
4. 再起動ジョブは、DCIM_SoftwareInstallationService で CreateRebootJob() メソッドを呼び出し、再起動の種類をを指定して作成できます。再起動の種類には、正常、パワーサイク
ル、または正常再起動の 10 分後にパワーサイクルがあります。
5. アップデートと再起動のジョブ ID を使用することにより、Dell Job Control Profile のプロファイルを使用して、これらのジョブを即座に実行するか、後で実行するように日時をスケジュールで
きます。また、ジョブ ID を使用してジョブのステータスをクエリしたり、ジョブをキャンセルしたりできます。
6. すべてのジョブはエラーが発生しない場合は成功とマークされ、ダウンロード中またはアップデート中にエラーが発生した場合は失敗とマークされます。失敗したジョブについては、ジョブ情報に
エラーメッセージとエラーメッセージ ID が含まれます。
重要
l DUP をダウンロードして解凍すると、ダウンローダがジョブのステータスを ダウンロード済み に更新し、ジョブをスケジュールできるようになります。署名が無効な場合や、ダウンロード / 解凍
に失敗した場合は、ジョブのステータスが 失敗 に設定され、該当するエラーコードが付きます。
l アップデートされたファームウェアは、ファームウェアのアップデートジョブが完了した後、ファームウェアのインベントリを要求して確認できます。
リモートアップデートのスケジュール
リモートアップデートのスケジュール機能は、ファームウェアのアップデートを今または後日実行するようにスケジュール(ステージング)する機能を提供します。診断および USC のアップデートは、ステ
ージングを必要とせず、直接実行できます。これらのアップデートは、ダウンロード後にすぐに適用されるため、ジョブスケジューラは不要です。その他のリモートアップデートはすべてステージングアッ
プデートで、異なるスケジュールオプションを使用してスケジュールする必要があります。DUP は Lifecycle Controller にダウンロードされ、ステージング後、システムを再起動して UEFI システムサ
ービスから起動して、実際のアップデートが実行されます。
アップデートをスケジュールするオプションが複数用意されています。
l 任意の時間に任意のコンポーネントのアップデートを実行する。
l 再起動ジョブ ID を取得するために reboot コマンドを実行する。
l DCIM_SoftUpdateConcreteJob インスタンスを列挙し、JobStatus プロパティ値を確認すると、ジョブのステータスを確認できます。
l DCIM_JobService で SetupJobQueue() メソッドを使用してジョブをスケジュールする。