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オペレーティングシステムの展開
オペレーティングシステム展開機能は、WS-Management ウェブサービスプロトコルと CIFS および NFS ネットワークファイル共有プロトコルを使用して、リモートでオペレーティングシステムを展開
できるようにします。
オペレーティングシステム展開機能
リモートオペレーティングシステム展開の機能は、次のとおりです。
l 組み込みドライバのローカル公開を USB デバイスとしてリモートでアクティブ化。
l 選択したオペレーティングシステムごとの組み込みドライバをリモートで取得。
l ネットワーク共有に存在する ISO イメージから起動。
l ISO を vFlash SD カードにダウンロードし、カードから起動。
l 共有ネットワーク ISO の接続。
l 接続されたネットワーク ISO を仮想 USB デバイスとして連結。
l 仮想 USB デバイスからの起動。
オペレーティングシステム展開プロファイルについての詳細は、オペレーティングシステム展開プロファイル を参照してください。
リモートオペレーティングシステム展開インターフェイス
Dell オペレーティングシステム展開ウェブサービスのインターフェースは、iDRAC サービスプロセッサが提供する機能を使って、オペレーティングシステム展開をサポートするための機能を提供します。
詳細なインタフェース仕様およびクラス定義(.mof)ファイルは、delltechcenter.com の Dell エンタープライズテクノロジセンターで Lifecycle Controller 分野を参照してください。Dell オペレー
ティングシステム展開機能は、ウェブサービスプロトコル WS-Management を使用する CIM および Dell 拡張クラスを利用することにより、次の機能を提供します。
l 次のドライバパック(プラットフォームでサポートされているすべてのオペレーティングシステム用にサポートされているすべてのドライバのパッケージ)バージョンを取得。
リモート管理コンソール、アプリケーション、スクリプト要求ドライバパックバージョン、および iDRAC から WS-Management まで、サポートされているオペレーティングシステムのリスト
DCIM_OSDeploymentService クラスの GetDriverPackInfo() メソッドは、ドライバパックバージョンと、そのドライバパックでサポートされているオペレーティングシステムのリストを
返します。
l ドライバがどのオペレーティングシステムをサポートしているかを判断した後、WS-Management から次のいずれかの方法を呼び出して、該当するドライバを解凍し、ローカルで公開するかリ
モートで取得します。
¡ DCIM_OSDeploymentService クラスの UnpackAndAttach() メソッドは、要求されたオペレーティングシステムのドライバを解凍し、OEMDRV のラベルの付いた内部
USB デバイスに入れます。OEMDRV は、システムにローカル接続している USB デバイスとして表示されます。このメソッドは、オペレーティングシステム名と公開期間を入力パラメー
タとして受け入れ、後で展開や接続アクティビティの状態を確認できるジョブ ID を返します。
¡ DCIM_OSDeploymentService クラスの UnpackAndShare() メソッドは、要求されたオペレーティングシステム用のドライバを解凍し、ネットワーク共有にコピーします。こ
のメソッドは、オペレーティングシステム名と公開期間を入力パラメータとして受け入れ、後で展開や接続アクティビティの状態を確認できるジョブ ID を返します。ネットワーク共有情報に
は、共有の IP アドレス、共有名、共有タイプ、およびセキュアな共有用のユーザー名、パスワード、ワークグループのデータが含まれます。
重要
l 展開され接続されたドライバは、ExposeDuration パラメーターで指定した時間が経過すると削除されます。メソッドの呼び出しで時間が指定されていない場合、OEMDRV USB デバイスは
デフォルトの 18 時間後に削除されます。
l Unified Extensible Firmware Interfac(UEFI)システムサービスを使用する前に、プロセス中に取り付けたネットワークベースの ISO イメージを、必ず取り外してください。
l Remote Services コマンドを使用して Red Hat Linux 5.3 をインストールする場合、OEM ドライブ(ドライバソース用)が接続していると、インストールに失敗します。失敗を回避するには、
Remote Services コマンドを使用して Red Hat Enterprise Linux 5.3 をインストールする場合に、OEM ドライブを接続しないでください。
l オペレーティングシステムを展開すると、OEMDRV ドライブは 18 時間の間連結されます。オペレーティングシステムを展開した後でアップデート、設定、またはエクスポートやインポート等、他
の操作を実行する場合は、Lifecycle controller をリセットするか、キャンセルしてからシステムサービスを有効にします。
l 次のメソッドは、ネットワーク共有の ISO イメージからシステムを起動するとき、または PXE 起動メカニズムを開始するときに使用できます。
¡ DCIM_OSDeploymentService クラスの BootToNetworkISO() メソッドは、CIFS または NFS ネットワーク共有で利用可能になった ISO イメージを使用してシステムを
起動します。このメソッドは、ISO イメージ名、ネットワーク共有情報、および公開期間を入力パラメータとして使用し、後で展開および接続アクティビティの状態を確認できるジョブ ID を
返します。ネットワーク共有情報には、共有の IP アドレス、共有名、共有タイプ、および安全な共有のためのユーザー名、パスワード、ワークグループのデータが含まれます。セキュリ
ティ強化のため、よく知られたハッシュアルゴリズムを使用してハッシュ値を計算でき、この値と使用したハッシュタイプを入力パラメーターとして提供できます。
¡ DCIM_OSDeploymentService クラスの BootToPXE() メソッドは、システムの起動前実行環境(PXE)の起動を開始します。このメソッドには入力パラメーターが不要です。
¡ ConnectNetworkISOImage() メソッドは、ネットワーク共有に接続し、コマンドで指定された ISO を仮想 USB CD-ROM デバイスとしてホストサーバーに連結します。
l GetNetworkISOImageConnectionInfo() メソッドは、ネットワーク共有情報(パスワードを除く)、ISO 接続性、および連結状況を含むいくつかの出力パラメータの形で、ISO イメー
ジの連結情報を提供します。
l SkipISOImageBoot() メソッドは、システム起動の後でホストシステムが ISO イメージを起動することを阻止します。一度再起動すると、ホストは継続して ISO イメージを起動するように
なります。
重要