Users Guide
l RAID-10 - 物理ディスクのミラーリングとデータストライピングの組み合わせです。物理ディスクが 1 台故障した場合には、ミラーリングされたデータを使用してデータを再構築できます。
RAID 10 は、読み取りおよび書き込みパフォーマンスと、データの冗長性が優れています。
l RAID 50 - 単一アレイで複数の RAID 5 セットを使用するデュアルレベルアレイ アレイ全体のデータを損失せずに、各 RAID 5 で 1 台の物理ディスクが故障する可能性があります。
RAID 50 は書き込みパフォーマンスは優れていますが、物理ディスクが故障して再構築が行われるとパフォーマンスが低下し、データやプログラムへのアクセスが遅くなり、アレイ上の転送
速度が影響されます。
l RAID 60 - RAID 0 のストレートブロックレベルストライピングを RAID 6 の分散ダブルパリティと組み合わせています。RAID 60 を使用するには、8 個以上の物理ディスクがシステムに
必要です。RAID 60 は RAID 6 を基盤としているので、各 RAID 6 セットの 2 台の物理ディスクがデータを損失することなく故障する場合があります。1 台の物理ディスクが 1 つの
RAID 6 セット上で再構築している間の故障はデータ損失につながりません。データ損失が発生するには全物理ディスクの半数以上が故障する必要があるので、RAID 60 は耐障害性が向
上しています。
簡易設定ウィザードを使用している場合は、簡易設定ウィザードのみ - ホットスペアの割り当てへ進みます。
詳細設定ウィザードを使用している場合は、次へ をクリックして、詳細設定ウィザードのみ - 物理ディスクの選択へ進みます。
簡易設定ウィザードのみ - ホットスペアの割り当て
ホットスペアとは、冗長仮想ディスクからデータを再構築するために使用できる未使用のバックアップ物理ディスクのことです。ホットスペアは、冗長 RAID レベルでのみ使用できます。ホットスペア
には、物理ディスクのサイズ要件もあります。ホットスペアには、仮想ディスクに含まれている最小物理ディスクと同サイズまたはそれ以上の容量が必要となります。RAID レベルと使用可能な物理
ディスクがこれらの要件を満たさないと、ホットスペアは割り当てられません。
仮想ディスクにホットスペアを割り当てるには
1. ホットスペアを割り当てる チェックボックスをオンにするか、オフのままにします。
2. 次へ をクリックして、次の項に進みます。
簡易設定ウィザードのみ - 概要の確認
仮想ディスクを作成する前に、選択した仮想ディスクの属性を確認します。
表示されている属性を使用して仮想ディスクを作成するには、完了 をクリックします。
または
選択項目を確認または変更するために、前の画面に戻るには、戻る をクリックします。変更せずに、ウィザードを終了するには、キャンセル をクリックします。仮想ディスクの属性をさらにコントロー
ルするには、キャンセル をクリックし、詳細設定ウィザード を使用して仮想ディスクを作成します。
詳細設定ウィザードのみ - 物理ディスクの選択
物理ディスクの選 択 画面で、仮想ディスクに使用する物理ディスクを選択します。仮想ディスクに必要な物理ディスクの数は RAID レベルによって異なります。RAID レベルに必要な物理ディスク
の最小数と最大数が画面に表示されます。
l プロトコル ドロップダウンメニューからディスクプールで使用するプロトコル( SAS(シリアル接 続 SCSI) または SATA(シリアル ATA))を選択します。SAS ドライブは高性能
用で、SATA ドライブはコスト効率の良いソリューションです。ディスクプールとは、1 台または複数台の仮想ディスクを作成できる物理ディスクの論理グループです。プロトコルとは、RAID
の実装に使用するテクノロジの種類です。
l メディアの種類 ドロップダウンメニューからディスクプールで使用するメディアの種類(ハードディスクドライブ(HDD) または ソリッドステートディスク( SSD)) を選択します。
HDD では、データストレージに従来方式の回転磁気メディアが使用されているのに対し、SSD ではフラッシュメモリが実装されています。
l スパン長の選択 ドロップダウンメニューからスパン長を選択します。スパン長とは、各スパンに含まれる物理ディスクの数を指します。スパン長は RAID 10、RAID 50、および RAID 60
のみに適用されます。スパン長 の選 択 ドロップダウンメニューは、RAID 10、RAID-50、または RAID 60 を選択した場合にのみアクティブになります。
l 画面の下部にあるチェックボックスを使用して物理ディスクを選択します。選択する物理ディスクは、RAID レベルとスパン長の要件を満たしている必要があります。すべての物理ディスクを選
択するには、すべて選択 をクリックします。
選択した後、次へ をクリックします。
詳細ウィザードのみ - 追加設定
キャッシュポリシーおよびストライプエレメントのサイズを指定するには、追加設定 画面を使用します。仮想ディスクにホットスペアを割り当てることもできます。
l ストライプエレメントのサイズ ドロップダウンメニューからストライプエレメントのサイズを選択します。ストライプエレメントのサイズは、ストライプされている各物理ディスク上のストライプが
使用するディスク容量です。ストライプエレメントのサイズ ドロップダウンメニューには、画面に最初に表示されたオプションより多くのオプションが含まれることがあります。すべてのオプシ
ョンを表示するには、上下の矢印を使用します。
l 読み 取りポリシー ドロップダウンメニューから読み取りポリシーを選択します。
メモ: 仮想ディスクのサイズは自動計算され、サイズ フィールドに表示されます。仮想ディスクのサイズは変更できません。SAS 6/iR コントローラの RAID 設定を完了すると、ディスクサ
イズが間違って表示される場合があります。
注意: 終了 ボタンをクリックすると、保存しておく外部設定を除いて既存の仮想ディスクがすべて削除されます。 削除された仮 想ディスクのデータはすべて消失します
。