Users Guide
1. iDRAC の IP アドレスにメソッド呼び出しを送信するには、適切な WS-MAN クライアントを使用します。WS-MAN コマンドには、 DCIM_SoftwareInstallationService 上の
UpdateFromURI() メソッドと、iDRAC が Dell アップデートパッケージ(DUP)をダウンロードする場所が含まれます。サポートされているダウンロードプロトコルは、FTP、HTTP、CIFS、
NFS、および TFTP です。
2. WS-MAN コマンドが呼び出されると、ジョブ ID が返されます。
3. 別のアップデートジョブを作成するために、WS-MAN を使用して追加の UpdateFromURI() メソッド呼び出しの要求を送信することもできます。
4. 再起動ジョブは、DCIM_SoftwareInstallationService で CreateRebootJob() メソッドを呼び出し、再起動の種類をを指定して作成できます。再起動の種類には、正常、パワーサイク
ル、または正常再起動の 10 分後にパワーサイクルがあります。
5. アップデートと再起動のジョブ ID を使用すると、DCIM_JobService プロファイルを使用して、これらのジョブを即座に、実行するか、後で実行するように日時をスケジュールできます。また、
ジョブ ID を使用してジョブのステータスをクエリしたり、ジョブをキャンセルしたりできます。
6. すべてのジョブはエラーが発生しない場合は成功とマークされ、ダウンロード中またはアップデート中にエラーが発生した場合は失敗とマークされます。失敗したジョブについては、ジョブ情報に
エラーメッセージとエラーメッセージ ID が含まれます。
重要
DUP をダウンロードして解凍すると、ダウンローダがジョブのステータスを「ダウンロード済み」に更新し、ジョブをスケジュールできるようになります。署名が無効な場合や、ダウンロード / 解凍に失敗し
た場合は、ジョブのステータスが「失敗」に設定され、該当するエラーコードが付きます。
アップデートされたファームウェアは、ファームウェアのアップデートジョブが完了した後、ファームウェアのインベントリを要求して確認できます。
リモートアップデートのスケジュール
リモートアップデートのスケジュール機能は、ファームウェアのアップデートを今または後日実行するようにスケジュール(ステージング)する機能を提供します。診断および USC のアップデートは、ステ
ージングを必要とせず、直接実行できます。これらのアップデートは、ダウンロード後にすぐに適用されるため、ジョブスケジューラは不要です。その他のリモートアップデートはすべてステージングアッ
プデートで、異なるスケジュールオプションを使用してスケジュールする必要があります。DUP は Lifecycle Controller にダウンロードされ、ステージング後、システムを再起動して UEFI システムサ
ービスから起動して、実際のアップデートが実行されます。
アップデートをスケジュールするオプションが複数用意されています。
l 任意の時間に任意のコンポーネントのアップデートを実行する。
l 再起動ジョブ ID を取得するために reboot コマンドを実行する。
l DCIM_SoftUpdateConcreteJob インスタンスを列挙し、JobStatus プロパティ値を確認すると、ジョブのステータスを確認できます。
l DCIM_JobService で SetupJobQueue() メソッドを使用してジョブをスケジュールする。
l DCIM_JobService で DeleteJobQueue() メソッドを使用して既存のジョブを削除する。
重要
USC、診断、およびドライバパックのアップデートはロールバックできません。
前のバージョンへのロールバック
Lifecycle Controller に保存されているコンポーネントの前のバージョンのファームウェアを再インストールするには、InstallFromSoftwareIdentity() メソッドを使用します。DUP をダウンロ
ードする代わりに、InstallFromSoftwareIdentity() は、ジョブを作成してジョブ ID を返します。
リモートスケジュールの種類
即時アップデート
コンポーネントファームウェアを即座にアップデートするには、開始時間を TIME_NOW にして、アップデートと再起動ジョブをスケジュールします。Lifecycle Controller パーティション(USC、診
断)へのアップデートには、再起動やアップデートのスケジュールは不要です。これらのパーティションについては、即座にアップデートされます。
スケジュール指定アップデート
SetupJobQueue() メソッドを使用して 1 つまたは複数のジョブの開始時間を指定する場合は、StartTimeInterval パラメータに日時を指定します。また、オプションで UntilTime パラメータに
日時を指定することもできます。
UntilTime を指定すると、定められた時間内にアップデートを実行するメンテナンス枠が定義されます。時間枠を過ぎると、現在実行されているアップデートジョブは完了するまで続行されますが、まだ
開始していない未処理のジョブは失敗します。