Users Guide
7. 持続的なストレージにあるソフトウェアは、「利用可能なソフトウェアインスタンス」と表示されます。このインスタンスの主なプロパティ値である InstanceID はDCIM:
AVAILABLE :<COMPONENTTYPE> :< COMPONENTID> :<Version> として表され、同インスタンスのステータス値は「利用可能」となります。現在インストールされているソフトウェア
のインスタンスも、利用可能なソフトウェアのインスタンスとして表されます。
8. インベントリのインスタンスは、アップデートおよびロールバック処理に対して入力値を提供します。アップデート処理を実行するには、インストール済みインスタンスの DCIM: INSTALLED :<
comptype> :< compid> :< version> から InstanceID 値を取得します。ロールバック処理の場合は、利用可能なインスタンスの
DCIM:AVAILABLE:<comptype>:<compid>:<version> から InstanceID 値を取得します。InstanceID 値は編集できません。
9. 「利用可能なソフトウェアインスタンス」の「バージョン文字列」のプロパティ値が、「インストール済みソフトウェアインスタンス」と同じ場合は、利用可能なソフトウェアインスタンスの InstanceID
値をロールバック処理に使用しないでください。
10. インベントリ処理中に、システムで Unified Server Configurator (USC)が実行されている場合は、「インストール済みインスタンス」のみが返されます。
重要
l 過去に取り付けたハードウェアを取り外した後でも、インベントリに「利用可能」と表示される DCIM_SoftwareIdentity インスタンスが存在する場合もあります。
l システムが USC から起動している間に、リモート有効機能を使用してインベントリのアップデートを実行すると、インベントリが完了しない可能性があります。一部のコンポーネントがリストに表
示されない可能性もあります。
リモートアップデート
帯域外アップデートまたはオペレーティングシステムに依存しないプラットフォームアップデートとして知られるリモートアップデートでは、オペレーティングシステムや電源のオン / オフ状態に関係なく、
システムをアップデートできます。
リモートアップデートの利点
オペレーティングシステムに依存しないプラットフォームアップデートでは、システムでオペレーティングシステムが稼動している必要はありません。USC の正常な再起動またはパワーサイクル再起動も
含め、複数のアップデートを一度にスケジュールしてアップデートを実行できます。アップデート中に BIOS の再起動が必要になる場合もありますが、アップデートが完了するまで、Lifecycle
Controller がそれらを自動的に処理します。
この機能は、次の 2 通りのアップデート方法をサポートしています。
l Uniform Resource Identifier(URI) からのインストール:この方法では、URI を使用して、ホストプラットフォームへのソフトウェアのインストールまたはアップデートの WS-MAN 要
求ができます。URI は、ネットワーク上のリソースの識別に使用される文字列から成ります。URI は、Lifecycle Controller にダウンロードしてインストールできる Dell アップデートパッケー
ジイメージのネットワーク上の場所を指定するために使用します。
l ソフトウェア ID からのインストール: この方法では、Lifecycle Controller で既に使用可能なバージョンへのアップデートまたはロールバックができます。
リモートアップデートの実行に、WS-MAN 対応のアプリケーション、スクリプト、またはコマンドラインユーティリティを使用できます。アプリケーションやスクリプトは、リモートアップデートインタフェース
メソッドの 1 つを使用して WS-MAN 呼び出しメソッド要求を実行します。次に、iDRAC はネットワーク共有(ローカルネットワーク共有、CIFS、NFS、FTP、TFTP、HTTP、HTTPS)URI からファームウ
ェアをダウンロードし、指定した時間に、指定した再起動の種類(正常な再起動、パワーサイクル、またはシステム再起動なし)を使用してアップデートが実行されるように準備します。
重要
l システムのドライバパックのリモートアップデートを実行すると、現在のドライバパックが置き換えられます。置き換えられたドライバパックは、使用できなくなります。
l システムに異なるファミリーの NIC カードが搭載されている場合は、NIC カードファミリーごとに異なるタスクが表示されます。たとえば、LOM およびアドインの NIC カードがどちらも 5709
の場合は、2 つのタスクが表示されます。5709 LOM と 5710 アドイン NIC カードが搭載されている場合は、4 つのタスクが表示されます。
サポートされているデバイス
リモートアップデートは、以下のデバイスでサポートされています。
l iDRAC6
l RAID シリーズ 6 および 7
l NIC および LOM(Broadcom)
l 電源ユニット
l BIOS
l ドライバパック
l USC
l 診断
URI からのリモートアップデートのワークフロー